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【映画】残穢 あらすじからネタバレ結末考察 時系列や意味を解説。実話なのか調査!

残穢

残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―

奇妙な音の謎は、その部屋の過去に繋がる

あらすじ

ミステリー小説家である私(竹内結子)に、読者の女子大生・久保さん(橋本愛)から自分が住んでいる部屋で変な音がするという手紙が届く。早速二人で調べてみると、そのマンションに以前住んでいた人々が自殺や心中、殺人などの事件を起こしていたことが判明。久保さんの部屋で生じる音の正体、そして一連の事件の謎について調査していくうちに、予想だにしなかった事実がわかり……。

 

予告

 

キャスト紹介

小説家の「私」(竹内結子)

久保さん(橋本愛)

平岡芳明(佐々木蔵之介)

三澤徹夫(坂口健太郎)

私」の夫・直人(滝藤賢一)

 

感想

ずっと気になっててでも評判が怖いと怖くないに別れていてなかなか見る機会がなく、やっと視聴しました。

 

これは怖いと思う人と思わない人にわかれるなーーって感じです。主人公の「私」のようにホラー小説が好きな人はすきだと思います。

 

視覚的恐怖というよりは心理的恐怖です。

人間が知らず知らずのうちに嫌悪する恐怖感というのを上手く再現しているように思えます。

 

その穢れは払い用がないし、これから先も蓄積を続けていくと思うとゾクッとします。

背筋が凍る話怖い話って感じでした。

 

ストーリーも最初は見ているこちらもわからない感じですが、話が進むにつれパズルの如く綺麗に繋がります。全ての始まりはひとつだったと。

 

謎解きミステリーが好きな方にも楽しめるような作品な気がします。

 

ストーリーネタバレ

主人公の「私」はホラー小説作家で様々な人から送られてくる体験談を元に小説を書いていました。2012年の5月に「久保さん」という大学生の女性から一通の相談の手紙が届きました。

 

久保さんは郊外で一人暮らしを始めたばかりの女性で五階建ての「岡谷マンション」の202号室に住んでいました。久保さんが課題をしていると隣の畳の寝室から「なにかを擦るような音」がするのです。音の方向を見ても何かがある様子ではありませんでした。久保さんは誰かがほうきでその場を何度も掃いているではないかと推測していました。

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【映画】残穢より

 

その手紙を読みながら「私」はホラー小説作家の夫とよくある話かと気にも止めていませんでした。夫婦は新しく家を建てる場所を考えていました。

 

久保さんから続報が2012年の秋に届きました。久保さんは和室に体を向けていると音がしなくなることに気が付きましたが不気味で和室へつづく扉を閉めていましたが、何かが倒れる音がし扉を開けると着物の帯のようなものが見えました。久保さんは「和服の女性が帯締めで首を吊り着物の帯が床を引き摺っている音」だったと気が付きました。

 

その手紙を読んでいると「私」は過去にそんな話を聞いたことがあると過去の体験談を漁りました。すると同じ岡谷マンションから送られてきた手紙を見つけるのでした。しかし住所は同じだが、部屋が違うのでした。

 

その手紙は2010年に届き、送り主は405号室に住んでいた女性でした。夫婦と幼い子供と住んでいる矢嶋家でした。その家でも何かを擦るような音が聞こえ、子供が何も無い天井を見つめることがありました。ある日、子供がブランコと言いながら首を吊る形にしたぬいぐるみを振り回しながら遊んでいました。

 

矢嶋家は現在は岡谷マンションから引っ越していました。久保さんは近隣やマンションに住む人や不動産業者に自殺の件を聞いてもそんなことは無かったと答えられるだけでした。

でも実際には405号室や202号室の人の入れ替わりは激しい様子でした。そんな時、隣の空き室だった201号室に飯田家族が引っ越してきました。

 

それから半年後、新築の準備を進める「私」のもとへ久保さんから連絡が入りました。久保さんが住む前に入居していた梶川という男性が自殺したというものでした。

 

梶川は家電量販店で働き仕事ぶりも真面目で信頼に厚かったものの、人が変わったようにぼーっとしたりミスを犯したり無断欠勤が目立つようになりました。岡谷マンションから引っ越したものの1ヶ月くらいで自殺した様でした。

 

引越し先の大家の伊藤は梶川が「赤ん坊」に脅えていたと言いました。梶川がなくなる前夜伊藤は不思議な体験をしていました。夜に梶川が訪ねてきたそうです。しかしそれは夢でした。が嫌な予感がし梶川の元へ訪れると首をつっていました。彼が亡くなったあとの部屋は既に山本という男がかりていました。

 

久保さんが帰宅すると隣室と飯田家の奥さんがやつれた様子で事故物件じゃないんですよね?と声をかけてきました。「イタズラ電話」に悩まされていました。公衆電話から『今1人ですか?、今何時ですか?、消火器ありますか?』と男性の声でかかってきていました。久保さんがないと思うと答えたところ飯田家の奥さんは部屋に戻っていきました。

 

「私」と話す久保さんは様々な部屋で怪奇現象が起こっていることでマンション全体もしくは土地自体に曰くがあるのではないかと言いました。

 

「私」はそこで初めて久保さんと対面し、マンションが建つ前の話を向かいに住む益子家に聞きに行きました。建つ前にいくつかの家と「小井戸家」がそこに家を建てて住んでいました。小井戸家は一人暮らしの老人で家にゴミを溜め込みゴミ屋敷でした。「隙間が嫌い」と言い、足の踏み場がないほど空間はゴミで埋め尽くされていたそうです。その中で小井戸は孤独死をしていました。

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【映画】残穢より

 

小井戸家の横に住む根本家では痴呆のおばあさんが床下に猫がいると餌などを放り込んだりして大変だったと言う情報も聞けました。

 

もうひとつの家は人が居着かず何個か前の川原さんという家族の息子が不良で家庭内暴力や家に火をつけようとしたり、公衆電話でイタズラ電話をかけまくっていたそうでした。

 

この話をしてくれた町内会長も移り住んできた人で昔からずっと住んでいるという人の話は聞けずにいました。久保さんの隣室と飯田家はいつの間にか引越しいなくなっていました。

 

久保さんと「私」は昔から住んでいる写真屋さんに話を聞きに行くとマンションが建つ前、そこは大きく根本家と高野家が住んでいたが、土地を分割し4軒になり、小井戸さんや飯田家が家を建てたそうです。

 

高野家は娘の結婚式が終わって帰宅した後、奥さんが着物姿のまま首を吊り死んでいました。それは久保さんが想像した通りの姿のままだったようでした。

 

高野家をよく知る人に話を聞きに行くと、お花の教室で一緒だったようで、自殺した高野トシエの娘の礼子はトシエが自殺をする前までは別の土地で住んでいたものの、自殺する年に戻ってきていたそうです。その頃から様子がおかしく「赤ん坊の鳴き声」がすると脅えたりしていたそうです。しかし現実には赤ん坊はどこにもいませんでした。

 

噂話で高野礼子はよその土地にいた時に子供が出来たもの流産したか堕胎したとか言われていたそうです。それを高野トシエは気に病み赤ん坊の声が聞こえると言ったのではないかと。高野トシエは「赤ん坊が家の床から湧いて出てきて泣く」と語ったことがあったそうです。

 

前の住人梶川も赤ん坊の声を聞いたのかもしれないし、孤独死した小井戸も湧き出る赤ん坊が嫌でゴミで埋めつくしていたのかもしれないと久保さんは推測した。久保さんは引っ越すことに決めたのでした。

 

「私」はこれまでのことを小説にしようとしますが、どこか違和感を感じていました。そこへ同じミステリー作家である平岡が声をかけてきました。床から赤ん坊が湧いてくるのは堕胎が1人ではないのではないかと。そしてそんな話を聞いたことがあると。体験談を集めていると似たような話が集まったりすることがあり、その話をまとめると同じところへ辿りつくというのがたまにあるそうです。今回の岡谷マンションのように。「そういうのは業が深い」と平岡は語りました。

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【映画】残穢より

 

平岡は「肝試しに入った千葉の廃屋で床から子供がわき出るのを見て逃げ出した」怪談を思い出します。その廃屋は嬰児殺しの犯人が住んでいたところだったそうです。しかし警察が調べてもでてきた遺体は一つだけだったそうです。

 

「私」も新居に引越しが完了した頃、平岡から廃屋の嬰児殺しについての資料が届きました。1952年に女性が逮捕された。名前は「中村美紗緒」と言い、千葉県の廃屋の事件より前も7人の子供を産んでは埋めていたそうです。

 

その前に起こした事件の跡地に建ったのが根本家と高野家でした。つまり高野トシエは祟りで死んだと言うより、その土地の「穢れ」に触れてしまったのではないかと。そして連鎖して続いて言ってるのではないかと。美紗緒の前にも誰かいたのではないかと久保さんに言い、再び調査が始まりました。中村美紗緒が住む前に住んでいた「吉兼家」へとたどり着きました。

 

そのころ「私」の新居でも不思議なことが起こっていました。感知式の電気が突然ついたりしていました。尋ねてきた平岡は「私宅監置」の資料を出してきました。座敷牢と言われるそれは「吉兼家」にもありました。吉兼家の息子が精神を患い座敷牢に入れられていたものの、床下から脱走をして床下を徘徊していたそうです。息子は「恨む声が聞こえる。その声が焼き払えと言っている」と言い、家に何度も火をつけようとしたそうです。

 

そこは「私」は中村美紗緒も犯行動機に床下から声が聞こえたと言っていたことを思い出します。後日「私」は久保さんと吉兼家が眠るおバカのお寺へ向かいました。住職に聞くと吉兼家が引っ越して以来どこにいるかも分からず最後に残った記録は「奥山三善」という女性のことでした。

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【映画】残穢より

 

奥山三善の実家は炭鉱を営んでおり、三善は若くして吉兼家に嫁いできたものの、2度の流産の後亡くなったそうでした。三善の持ち物に掛軸があり、中の女性の顔が時折酷く歪むため、供養されたそうです。住職はもうその掛け軸はないといいます。

 

三善の実家は福岡にあり、福岡の心霊マニアではその掛け軸のことは有名だったそうです。その顔が歪む時には轟々とした音と呻き声が聞こえるそうでした。三善の実家の炭鉱では事故が起こり、何人もの炭鉱夫が生き埋めになったそうです。その呪いで掛け軸が歪むと言われていました。奥山家は既に途絶えていました。

 

奥山家最後の当主は家族や使用人を皆殺しにしたと噂があるほとでした。それも炭鉱夫の呪いが引き起こしたと。しかし、その後奥山家を買った人が居たそうです。その人は真辺といい、悪趣味なコレクターで様々な呪いのものを集めていたそうです。最期は日本刀で真辺という人も亡くなったそうです

 

「私」は原因不明の首の痛みに悩まされつつも奥山家の跡地を尋ねると、血の跡がそのまま乾燥して残っていました。そこで「私」は気が付きました。真辺は悪趣味なコレクターではなく、炭鉱夫たちの穢れに触れてしまい、仏にすがり、悪霊には悪霊と様々な道具を集めていたのではないかと。

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【映画】残穢より

 

その後も奥山家に関する怪談はどんどん集まりました。全てが何かが一致するような感じでした。久保さんの隣室に住んでいた飯田家は父親が妻と息子を殺し家に火を放ち一家心中しました。

 

久保さんは「私」にもう辞めることを薦めてきていました。どんどん穢れに触れて言っているのではないかと。久保さんの部屋では再びする音が始まっていました。「私」も久保さんも過去を探るのを辞めました。

 

「私」もずっと患っていたクビの痛みの原因もわかり、痛みは取れていました。久保さんも社会人になり、大家さんが伊藤さんのアパートへ引っ越そうか考えているところでした。

 

益子さんやご近所さんも変わりはないらしいが、子供たちはよく天井を見つめていました。久保さんが出たあともマンションの部屋の入れ替わりは激しいらしい。

 

家のセンサー電気が勝手につく現象は今も続いており、「今何時ですか?」というイタズラ電話もかかってきていました。梶川は寝ている時目の前で首を吊る人を見てしまいました。

 

寺の和尚は掛け軸を広げてみます。女性の顔は歪んでいました。

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解説

話が飛び飛びになっててわかりにくかったという方に解決考察をしていきます。あくまで私の視点なので色々な解釈があると思います

 

時系列はどうなってるのか

 

①奥山家での炭鉱の事故により多数の炭鉱夫が死亡(福岡)

 

②奥山三善が吉兼家へ嫁ぐ。

→掛軸は嫁入り道具

 

③三善は2度の流産の後死亡。吉兼家の息子が気が狂い床下を徘徊。ボヤ騒ぎを起こす

 

④吉兼家の跡地に中村美紗緒が引っ越してきて嬰児殺しをする。

→何者かの声が「殺せ」と命じたためと供述

 

⑤根本家と高野家が中村美紗緒事件の跡地(吉兼家跡地)へ家を建てる。

 

⑥高野トシエが娘の結婚式後に首を吊り自殺

→ずっと赤ん坊の声が聞こえていたよう。娘に堕胎の過去の噂がある。

 

⑦高野家跡地に他の家が建ち、根本家も縮小。

 

⑧小井戸が湧き出るなにかに怯えゴミ屋敷の後孤独死。根本家の痴呆のおばあさんも床下のなにかに気がつく。ひとつの家では不良少年がボヤ騒ぎやイタズラ電話をする

 

⑨全ての家がなくなり、しばらく空き地だったものの、岡谷マンションが建つ

 

⑩矢嶋家で娘がブランコといい首をくくったぬいぐるみで遊ぶ

 

⑪梶川が入居するがすぐ転居し、新しい住居で首吊り自殺

 

⑫久保さんが住み始める。

 

⑬呪いを解き明かそうとする

 

⑭久保さんの隣の家の住民はすぐひっこしたものの、引越し先で火を起こし、一家心中

 

が大体の流れです。

 

どこかに奥山家当主は家族諸共殺した後に自殺。その後奥山家跡地に住んだ真辺も呪いのものを集め自殺。が入ると思っていてください。

 

呪いの始まり

奥山家の炭鉱夫呪いでしょうね。火を消すために何人もの人を生き埋めにしたために始まったものだと思っています。

 

そこから嬰児殺しの赤ん坊

床下を徘徊後放火する吉兼の息子

首を吊った高野トシエ

 

とどんどん穢れが蓄積して言ったのではないでしょうか。

 

婦人図一幅(掛軸)の意味

奥山三善が嫁入り道具としてもっていった災いが起こる時に顔が歪むといわれている掛け軸です。

 

幽霊画ではなく、お姫様と住職は言っていました。なぜあの時代にお姫様の掛け軸を渡したのか。

 

私の憶測ですが、奥山家の呪いを娘に引き継がせないためだったのではないでしょうか。そのため持たせたものの、それ自体が穢れの対象となりそこから吉兼家へ広がったのではないでしょうか。またはその逆でその掛け軸が穢れの対象になったからこそ、自分たちを守るために娘へ持たせ嫁がせたのか。

 

そしてそれが回り回ってお寺にあるものの、その呪いの連鎖は続いていると言うんでしょう

 

そしてラストに住職が持っていた掛け軸の顔がゆがみます。その顔が歪んだ時に災いが怒るという伝説です。

 

見ている観客も穢れに触れたぞという暗喩なのではないかと思っています

 

穢れに触れる

ある意味呪怨と同じで、その呪い、穢れに触れることでその呪いに付きまとわれ続けるのでしょう。

 

呪怨みたいに必ず呪い殺すでは無く、残穢の方はじわりじわりと広げて言っている感じでしょう。呪いの拡散が重要事項では。

 

そしてその穢れはどんどん広がり土地一帯を埋め尽くすのでしょう。それほどまでに炭鉱夫の怨念は残り続けている。そしてどんどん色んな形で呪いは増殖し続けていく。

 

簡単に好奇心から穢れに触れるものでは無いという忠告も含まれているのかもしれませんね。

 

鬼談百景

残穢の「私」のもとへ送られてきた怪談を映像化したものです。どちらかと言えば、スピンオフ的なやつです。本当にあった怖い話を想像してもらったらわかりやすいと思います。

 

短編でサクサク進むため見やすいです。ナレーションは竹内結子さんがしているので、雰囲気もあります

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まとめ

視覚的にこわがらせるものより、内容を理解した瞬間に恐ろしさが来る形です。

 

俳優陣の豪華さや演技の凄さでどんどん魅入られていきます。

 

その話の謎を解き明かした時穢れに触れた時、たくさんの身近に感じる時などがあります。ただ生きてるだけで穢れに触れてしまうということもと思うと怖くなってきますね。

 

ゾクッとした怖さを求める方にはオススメです