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【映画】陽だまりの彼女 あらすじからネタバレ結末解説。本の内容など原作との違いは?

【映画】陽だまりの彼女

陽だまりの彼女

最初で最後の恋(うそ)だった。

あらすじ

取引相手を訪ねた新人営業マンの浩介(松本潤)は、そこで同じ中学校に通っていた幼なじみの真緒(上野樹里)と10年ぶりの再会を果たす。学年有数のバカとして名をはせ、何かといじめられていた彼女が、当時の姿から想像がつかないほど魅力的な女性になったことに驚く浩介。再会に運命めいたもの感じた二人は惹かれ合うようになり、結婚を決意するまでに。だが、真緒は誰にも知られてはならない、とんでもない秘密を持っていて……。

 

予告

 

キャスト

松本潤(奥田浩介)

上野樹理(渡来真緒)

新藤春樹(玉山鉄二)

老女(夏木マリ)

谷村美月(峰岸ゆり)

塩見三省(渡来幸三)ほか

 

感想

松潤カッコよすぎ…っておもいながら見続けました。この感覚はイニシエーションラブをみて前田敦子可愛すぎんか…って思いながら見たのと同じ感覚です。

 

昔ながらの少女漫画的な雰囲気が漂っています。どっちかというとディズニー映画の方ではなくアンデルセン童話の「人魚姫」って感じです。あれも途中までは人魚姫にとっての幸せな物語ですが相手を思って身を引くという悲恋物語ですよね。

 

そんな感じでこちらも切ないのですがラストには夢を見させてくれます

 

意外と脇役が豪華キャストで溢れかえってます。ほんの少ししか出ないという感じの人でもえっ!こんだけしかでないのに?ってなります。

 

あの上野樹里の声が心地よくて、真緒という謎めいた存在なのに柔らかく見せてくれ、この役は上野樹里だからこそできるものだと思えました。

 

 

ストーリーネタバレ

子供の頃、奥田浩介は弟の翔太と母親と江ノ島に遊びに行っていました。そこでグレーの子猫を見つけます。岩場で動けなくなっていた子猫を抱き上げ首にお守りを提げてやります。こうすけは抱っこして母親の元へ戻るものの、子猫は逃げていってしまいました。

 

浩介は大人になり広告会社の【日本レイルド社】に勤めていました。一人暮らしの浩介の元にはしょっちゅう、弟の翔太が泊まりにきていました。そんな浩介には職場に気になる女性の光星沙織が居ましたが、エレベーターで沙織に結婚すると言われ、告白をする前に失恋をしてしまいました。沙織は「遅いですよ」と浩介に言いながら颯爽と立ち去り、それを同僚の峯岸ゆりに見られ「程遠いですね」と鼻で笑われてしまうのでした。

 

浩介は先輩の田中と下着会社にプレゼンテーションへ向かいます。そこで偶然中学の同級生である渡来真緒と再会しました。しかし真緒は新藤春樹と話しておりそれを浩介は見つめることしか出来ませんでした。

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【映画】陽だまりの彼女より

 

浩介はすっかり大人になり綺麗になった真緒が頭から離れず帰宅します。家にはまだ翔太がおり、真緒をご飯に誘ったらと言われます。翔太は真緒について聞き【マーガリン事件】の少女だと思い出します。浩介は中学生のときに問題を起こし、そのことをマーガリン事件だと言われているのです。中学生の頃の真緒は頭が悪くテストで0点を取ったりとクラスメイトからいじめの対象にされていたことを浩介は思い出します。

 

そんな中学生の頃とは打って変わって聡明な女性に成長した真緒は浩介の会社とのやり取りを積極的にこなしてくれます。しかし帰り際先輩から「真緒と新藤は確実にデキてる」と言われます。

 

ポスターのデザインが出来て浩介は直ぐに真緒たちに見せに向かいます。ポスター案もOKをもらい、真緒がエレベーターの前まで浩介を見送りに来ます。真緒が「ありがとう。浩介 」と微笑みエレベーターが閉まります。真緒も浩介のことを覚えていたのでした。

 

浩介は【マーガリン事件】を思い出します。いじめられていた真緒はクラスメイト「里子」だとバカにされ頭からマーガリンを掛けられます。それを見ていた浩介はいじめっ子からマーガリンを奪いいじめっ子の顔に擦りつけました。それ以来浩介も学校全体からコソコソと悪口を言われるようになりましたが、真緒が浩介と仲良くしてくれようになりました。

 

下着会社の広告は駅には向かないと浩介は上司に言われてしまいます。しかし街中にも下着のポスターなどはありふれており、浩介はその数を調べ、真央がデザインしたポスターを貼ろうと考えました。ポスターの数調べの最中に真緒と出会い2人は共に調査をします。二人の仲は何年も空いていたとは思えないくらい、元に戻りました。

 

無事街中のポスターの調査も終え、晴れて真緒のデザインしたポスターが駅に飾られることになりました。浩介はその報告に真緒の勤める会社を訪れます。浩介は真緒の協力があったからと感謝すると「何度も浩介が守ってくれたから、ほんとに助かったんだよ」と昔を懐かしむようなことを真緒が言いました。「偶然でも会えてよかった」と浩介が言うと切なそうに「偶然なんてないんだよ」と真緒が浩介にキスしてきました。

 

浩介は中学時代を思い出します。浩介は真緒に「東京の大学にいく」と宣言します。真緒も「私も!」と言い、最近は小テストでも満点が取れることを自慢げに言います。浩介はそっと真央にキスをしました。しかしその直後浩介は転校して真緒と離れてしまいます。

 

真緒と仕事終わりのデートの際、真緒はCDショップでビーチ・ボーイズの素敵じゃないかを聞いて待っていました。2人は今までの事を語り合います。真緒は浩介に会いたい一心で「東京」と名前のつく大学すはべて受験したと言います。真緒はずっと浩介を思っていました。

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陽だまりの彼女より

 

そのまま2人は浩介の自宅に泊まります。2人は交際を始め、江ノ島にデートへ行きます。2人は楽しくデートをします。しかし新藤は2人の後をこっそりつけていました。2人は鍵に名前を書き金網に吊るします。浩介は昔ここで猫を見たんだと真緒を案内します。そこにはたくさんの猫がいました。

 

真緒は浩介に暖かいものが飲みたいと言い買いに行ってもらいます。その時鈴の音がして猫を抱いた老婆が降りてきます。2人はなにか話し込んでいました。その光景を新藤はみていました。

 

その後真緒の家に浩介は挨拶に行きます。警察官の厳しい父親を前に緊張してしまいます。「結婚します」と宣言する浩介に父親は真緒の過去について話します。真緒は警察に保護される13歳までの記憶を無くした【全生活史健忘】という病気でまたいつ再発するかわからないと。「再発したら浩介との記憶もなくなってしまうがそれでも真緒を背負うことが出来る」かと尋ねられます。浩介は言葉に詰まってしまいます。

 

真緒はレストランで浩介に謝ります。黙ってたことを。それでも浩介は優しく受け止めてくれました。しかし、そこへ中学時代のいじめっ子がやって来て2人に気が付き馬鹿にしてきます。浩介は「お前がどう思おうと真緒は俺の大切な人だ」と言い真緒を連れて立ち去ります。

 

2人は駆け落ち同然に団地を借り結婚をします。弟の翔太が引越しを手伝ってくれます。結婚の事後承諾を真緒の両親に得て新生活がスタートします。新居の隣には夫婦と小さな男の子の平岩さんが住んでいました。2人は金魚を飼いビーチ・ボーイズの名前をつけて可愛がりました。

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陽だまりの彼女より

 

2人の結婚生活は楽しいものでした。家具を選びに行ったり、お酒を飲んだり昼寝をしたりと夢のような時間でした。真緒は浩介の手に傷跡があるのに気がつきます。浩介はむかし江ノ島て猫を保護した時に引っかかれたと言います。ロシアンブルーみたいな猫で「ひと目で恋に落ちたよ」といいますが、その後逃げられたと笑います。「浩介と結婚してよかった」と真緒は微笑みます。

 

真緒は手に力が入らずカップを落としてしまいます。その日から次第に痩せていき、髪の毛すら抜けるようになります。金魚も1匹いなくなっていました。病院で検査しても異常は見られず、浩介は真緒の両親の元へ向かいます。

 

父親は12年前に全裸で歩いているところを保護した少女だといい、名前も真緒の両親がつけたものでした。もっと詳しく話していればと後悔する父親に対し、「真緒っていい名前ですね」と浩介は言うのでした。両親は「真緒がいつの間にか不意に消えてしまいそうな不安もある」というのでした。

 

帰宅するとクリスマスの飾り付けをして真緒が待っていました。新婚旅行を直ぐにとせがむ真緒に有給申請してみると浩介は言います。

 

真緒は職場で倒れ早退します。新藤に送って貰いますが新居ではなく江ノ島へでした。真緒が降りたところへ電車のお守りが落ちていることに気がつき新藤は後を追います。そこで老婆が真緒と話しているのを立ち聞きしてしまいます。「もう12年だからね。」という老婆に「どうにかしてよ」と懇願する真緒。しかし老婆は「してやれることはない。自分で選んだんだ。同じ時間がないんだ。真央が死んだらみんなの記憶から消える」と言うのです。「まだ生きたい。」という真緒を優しく撫でるのでした。年越しまでは無理だろうと老婆は言うのでした。

 

真緒と浩介は新婚旅行でアメリカへ行く準備をしてました。浩介は「猫は9生をもつ」ということわざに「9回も生まれ変わるのか」と感心します。新藤は真緒に江ノ島で見た事を言おうとしますが固く口止めされます。しかし新藤は浩介に会いに行きます。真緒が忘れたお守りを渡し、真緒のことが好きだったことも言います。

 

浩介は新藤から渡されたお守りを見て驚きます。それは小学生の頃江ノ島で子猫の首に提げたお守りでした。浩介は真緒に尋ねます。すると隣室から悲鳴が聞こえベランダに出ると隣の部屋の子供が落ちそうになっていました。

 

真緒は階下の部屋から子供を抱え落ちますが、2人とも無事でした。あんなに高い階からおちたというのに真緒は綺麗に着地していました。翌日目覚めた2人は、真緒が朝刊を取りに行ってくるといい、そのまま真央が居なくなってしまいました。浩介は色んなところに問い合せますが真緒のいた痕跡は無くなっていました。真緒の両親ですら真央のことを知らないというのでした。

 

浩介は江ノ島へ向かいます。あの猫と会ったのも江ノ島だったからです。浩介は老婆の元へ行きます。老婆は猫を抱えたまま現れます。真緒はどこかと訪ねる浩介に老婆は手に持ってたお守りを見て懐かしみます。浩介は気がついていました。真緒が猫だったことも。それでも抗おうとしますが、老婆にどうしようも出来ないと言われてしまいます。直に記憶からも真緒は消えてしまうと。

 

真緒は人間になりたいと願いそれを叶えてもらいました。浩介に会いたい一心だったと老婆は言います。それを聞き浩介は真緒を探しに行きます。真緒と初めて会った岩場に真緒はいました。真緒は「あの時逃げたんじゃなくて人間にしてくださいってお願いしに行ったの。ごめんね。どうしてもあなたに会いたかったの」と言います。2人は最後に思いっきりデートを楽しみます。母校に侵入し思い出の地を巡ります。

 

ふたりは思い出の公園きていました。真緒は今までの振り返りをします。「今度生まれ変わっても、私浩介を見つける気がする。あと8回チャンスあるんだもん」と微笑みます。真緒はお守りを手渡し「それまで、どこかでお互い生きよう?それでまた新しい輪っか作ろう?」といいキスをします。真緒は最後に「ありがとう。浩介」と言いました。

 

浩介は昔のアパートで翔太が泊まりに来て会社に行く日常に戻っていました。真緒の痕跡は何も残っておらず、駅のポスターも広告募集の真っ白のままでした。

 

浩介は街中で真緒の両親とぶつかり荷物を落としてしまいます。夫婦の手には猫のグッズが握られていました。お互いに面識は無くなっていました。浩介はなぜだかザ・ビーチ・ボーイズの素敵じゃないかを聞き泣いてしまいます。

 

浩介の足元へロシアンブルーの子猫がやってきてじゃれ着きます。「猫好きなんですか?」といい目の前に真緒が現れました。

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陽だまりの彼女より

 

解説考察

真緒の正体など気になるところが盛りだくさんのこの作品を私なりの目線で考察していこうと思います

 

原作とのラストの違いは?

ラストの終わり方が全然違います。

原作では浩介以外の人の記憶から真緒が消えてしまいます。浩介は真緒がいなくなって始めて猫だったということに気がつきます。真緒の両親は真緒のことは忘れているものの、真緒という名前の猫を拾って飼い始めます。

ラストは生前の真緒に送った指輪を首に着けた猫が浩介の前にあらわれます

 

なので原作ではラストは人間になっていないんですよね。

 

ラストどうして真緒は戻ってきたのか

こればっかりは私のこうだったらいいのにという妄想が詰まっています。ファンタジーなので!

 

真緒という少女は存在したのではないでしょうか。その体を猫のマオが12年間借りたとしていたならば。

真緒がいなくなり探す浩介は真緒の両親に電話します。母親は「浩介を知らない。オレオレ詐欺かしら」と父親に変わります父親は自分たちには夫婦だけで子供はいないと言い張ります。

 

それがオレオレ詐欺からで自分の娘または個人情報を守るための嘘だったとしたら。

 

真緒という存在はいることになります。

ネコのマオの痕跡(記憶や存在)が消えてしまったということで12年間のことだけ消えたのなら会社に存在しないことも証明できるのかなあと。

 

だから最後にでてきた猫は真緒の両親が拾った子猫で浩介の前に現れたのは本物の渡来真緒だったとしたら。と考えてしまいます。

 

まとめ

夢のあるファンタジーのようなお話です。2人の結婚生活はこちらまでニコニコしてしまう感じです。

映画の雰囲気も暖かく映像もどこかとふわふわしている気がします。

 

泣けるというよりも、童話の世界に入ってしまった気持ちになります。

松潤のイケメンさも際立つ作品になっています