久しぶりに映画に全く関係の無いお話をしてみようかなって思いまして。
私は管理栄養士という国家資格を持っていまして、勉強嫌いで嫌いで仕方なかった私が合格率約40パーセントの試験にどうやって合格したかの壮絶勉強期のお話です。
管理栄養士って?
管理栄養士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用いて、
傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導
個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導
特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等
を行うことを業とする者をいう(栄養士法1条2項)。
簡単に言うと食事について人に指導したり、大量調理の献立作成とかに携わったりする仕事です。栄養士の上位互換みたいな資格です。病院や施設で仕事を行ったりしてます。
国家試験は難しい?
合格率50%ほどなので難しいとは言えないのかもしれませんが、私からしたら死ぬほど難しかったし、勉強してもわけわからんみたいな状況がつづきました。
管理栄養士の試験で50パーセントと出ているのは国家資格を受けるのは大学に行っている人と、働きながら資格を目指す人がいるからです。
やはり働きながらとなると勉強もなかなか手に付かないこともあるみたいです。なので大学の現役で受ける人達は90パーセント近くの合格率を誇るのに対して、ほかの人たちの合格率は30パーセント前後です。
範囲が浅く広い管理栄養士の国家試験、多大なる範囲をカバーするのはなかなか難しいです
どれくらい馬鹿だったのか
管理栄養士養成の大学に行っていたものの、元は文系脳の私には何一つ勉強がついていけず、日々のレポートと課題、実習記録などで手一杯。試験ではほぼ一夜漬けで挑んでテストが終われば、全て消えていくというなんのために大学に行っていたんだという状態。
4年生になって必修科目も少なくなり、管理栄養士の勉強に本腰を入れなければならなくなりました。ちなみに栄養教諭の資格まで取ろうとしてたので、4年生になっても授業も課題も教育実習までありました。
大学ではやっぱり全員に資格を取ってもらいたいので、空き教室が勉強部屋になり、そこで勉強しなさいという感じです。空いてる教授たちがたまに部屋に来て、わからないところを聞いたら、マンツーマンで教えてくれるというVIPサービス付きでした。
しかし私自身集中力がものすごーーーーく低いのですぐ勉強に飽きてしまうクズでした。
そんなこんなで管理栄養士の模試を受けることに。管理栄養士の試験は200問。120点を取れば合格です。模試の結果は
50点
100点満点に直したら25点ですよ!ここで馬鹿ということが今更にして発覚です。
勉強法は?
管理栄養士大学に行ったのに管理栄養士の資格を取らなきゃ4年間ドブに捨てたようなものだと自分で自分を殴りましたね。
正しい文章を延々と書く
例えば
間接熱量測定値は、ストレスによる影響を含む。
という解答を延々と書くのです。そしたら嫌でも覚えます。
つまり管理栄養士の過去問で間違ったり不安な問題の正解分を描き続けます。
引っ掛け問題が多い中、正しい文章さえ覚えておけば、間違った文章がでてきたってお手の物です。
当時のノートは百均で買ったルーズリーフが真っ黒になるほど書き込み続けました。
空き時間もスマホで過去問を解く
最近はアプリでも管理栄養士の過去問があります。通学途中のバスや電車の中、トイレで一心不乱にやっていました。
解説を読むとかではなく、間違えない問題、自信がある問題を一気に把握できるし、間違えた問題を正しい正解をスマホのメモに書き込んで、あとで把握してました。
元から紙に書く作業が疲れるし面倒だし、すまほさわりたいし…みたいなワガママなので、アプリとかでなら、苦にならずにできる!っておもいましたね。
スマホ依存とはいはないけど、空き時間とかついついスマホ触ってしまう人にはオススメです
あとは過去問と模試を延々とする
最終手段は過去問を延々と解いて、苦手分野の把握です。苦手分野を早めに発見して対策をしなければその後苦手は苦手のまま試験当日を迎えてしまいます。
基礎栄養なんてもう範囲が広すぎるのでその中でも苦手と得意を把握していくことが大切です。
暗記分野は残り1ヶ月で頭に詰め込む
管理栄養士にも暗記するだけでなんとかなる分野が3つだけあります。
公衆栄養
公衆衛生
栄養教育論
この3つに関してはただ暗記するだけでいいです。理解とかじゃなくて、法律や栄養教育について覚えておけばいいんです。この三種類は早くから勉強しても忘れる可能性があります。だからこそ、残り1ヶ月で頭に叩き込むんです。
この3つに関しては覚えるだけだし、内容的にもそんなに難しいことはありません。一般常識のような問題も多々あるのです。だからこそ高得点も狙いやすいため、このジャンルで覚えてたのに忘れた!とかは非常に勿体ないのです。だからこそ、最後に回して忘れたなんてことがないようにしたい分野ですね
参考書にメモをしまくる
参考書に付箋などをつかってわからないところをどんどん書き込んで、その分野のところにはって言ってました。
使ってた参考書はクエスチョンバンクで、後ろに過去問もついていたり、細かい説明もしっかり書いてあってたすかりました。
クエスチョンバンクにかいてない部分も沢山あって、それを補うためにどんどん付箋を貼って言ってました。
それでもわからない用語とかは沢山あったのでキーワード集を買って、知らない単語がある度に調べて、ノートに何度も書いて覚えていました。この本は未だに使ったりしています。
身につかなかった勉強法
私の場合身につかなかった勉強法です。勉強法は人それぞれですし、その人にあった勉強法があるとおもいます。なのでそういうことを考慮していただいてみてください
まとめノートをつくる
範囲が広すぎてそんな暇ねぇ。これはコツコツやり続けた人がやる勉強でした。そもそもまとめノート作ったことに満足して、見返しなんてしませんでした。
しかも最初だけ綺麗に作ってるけどそのうち飽きるし、まとめてても理解出来てないところは理解できてないし、途中でまとめノートを作ることに疲れて途中辞めでした。
なのにまたまとめノートつくるぞーーって張り切って新しいノートを買ってみるっていうことばかりしてました。
中にはすごい綺麗なまとめノートをつくって、わからないところがあったら、自分の作ったノートを見返してる人もいて、すごいなあって羨ましくなりました。多分そういうのは才能です。
私にはその才能がありませんでしたね
参考書を買い漁る
自分に合ってるのがなんなのかわからず、参考書を5冊は買いました。買ったはいいものの、ありすぎて逆にどれから手をつけていいのかわからない始末です
しかも1冊が6000えんと安くないのに、大量に買ってほぼ見ずに終わったものもありました。むしろ最終的につかったのはクエスチョンバンクとキーワード集だけでした。
どれも魅力的でそれぞれ見やすさが違うので自分が見て理解しやすいと思ったものを選んでください。
成績はどれくらい伸びたのか
自己流勉強法を始めて、毎日同じ文章を書いて周りからなにしてんのと思われても描き続けたら4月の時点で50点から、10月の模試で100点になりました。
しかし、その暗記にも限界が来て10月から伸び悩むことに…。
基礎栄養や応用栄養などは同じ文章を描き続けることでクリアしたものの、臨床栄養学だけが悪い点数のままでした。
伸び悩みの解消方法
臨床栄養とか現場にでてないのに分かるわけないじゃん!とべそを描きましたが、やるしかないと、人体の構造と役割を死ぬ気で頭に叩き込みました。ここを理解しなければ臨床栄養学なんて頭に入りませんから。
参考書を何度も見て、何度もノートに描きました。そのおかげで臨床栄養学も何となく理解できるように…
なんとなくから確実にするために、あとは結びつけるだけでした。肝臓の役割を書いて、そこから起こる疾患を、どうして起こるのかを調べながら書きました。これはまとめじゃなくてメモみたいなものです。
血液検査の項目や基準値も20回くらい書いてとりあえずで覚えました。そして空き時間には覚えたことを復唱代わりに携帯のメモに打ちまくってました。
120点の壁を越えた
そうして1月には模試で120点を超えることに成功しました。その時の感動は未だに忘れていません。
最初の頃は模試の判定で合格率は最低をたたき出していたのに、8ヶ月で合格ラインに到達しました。そこからは残していた暗記分野を覚えるだけでだいたい150点ほどが取れるようになりました
管理栄養士の就職
管理栄養士の求人って少ないじゃん??って思う方が多いと思います。栄養士から転職を考えてる方、新卒の方ぜひ読んでみてください。
私の体験したブラック企業からホワイト企業まで転職しまくったからこそ、わかったことをまとめてみました
まとめ
あくまで私の勉強法のご紹介でした。やはり勉強法は様々な方法があるのでその方法を見つけるのが一番だと思っています
まとめノートを作るのが得意な人もいれば不得意な人もいます。たくさんの参考書をよめたりするひともいます。だから私の勉強法が全てだと思わないでください
ただ勉強が大嫌いで大嫌いで仕方の無いわたしの勉強法だとおもってほしいです。
私の場合はこういった方法があったよというだけです。スマホでの勉強は意外と続かない私でも寝る前や通学中、待ち時間にできたのでよかったと思っています。
みなさんも頑張って国家資格取得を目指しましょう。