ぺぺの映画備忘録

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【映画】ノーカントリー あらすじからネタバレ結末解説。意味や夢オチ説?

【映画】ノーカントリー

ノーカントリー (字幕版)

純粋な悪にのみこまれる

あらすじ

狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は、死体の山に囲まれた大量のヘロインと200万ドルの大金を発見する。危険なにおいを感じ取りながらも金を持ち去った彼は、謎の殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に追われることになる。事態を察知した保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)は、2人の行方を追い始めるが……。 

 

予告

 

キャスト

ハビエル・バルデム(アントン・シガー)

ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)

トミー・リー・ジョーンズ(トム保安官)

ウッディ・ハレルソン(カールソン)

ケリー・マクドナルド(カーラ・ジーン・モス)

 

感想

なんとなくこの映画は雰囲気がくらいんだろうなー時間がありすぎて暇な時に見ようと思ってた節があります。

 

見てみるとなんで見てなかったんだと言うくらいに面白い作品でした。ストーリー自体は波のあるかんじで、全然進まないなーって思ってたら、目が離せなくなったりと、見ている側を飽きさせません

 

あと私の体感的にBGMがない気がします。だからこそ、殺人のシーンなどは狂気さが目立ちます。

 

主要登場人物が生き残るかと思えば呆気なくいなくなるので、びっくりしますが、見た後には違和感しか残らない。そんな作品です。

 

殺すための道具もなんだこれ?とおもいつつも、圧倒的殺傷力でびっくりしました。彼の黙々と何も無かったように人を殺めていく様は殺戮マシーンのようにも感じられます。

 

でもラストは物足りないと思う人も出るだろうなぁと。この作品自体が暗喩めいた作品であるため、真相を知りたいあまりたくさんみるひとと、何だこのオチ?って思って終わる人に別れます。

 

ストーリーネタバレ

1980年のアメリカ。殺し屋のアントン・シガーは保安官を殺害後逃亡しました。

 

同じ頃ベトナム戦争から帰ってきたウェリン・モスは狩りをしていると殺害現場に遭遇します。たくさんの遺体が転がる中、ウェリンは大量の薬物とバッグに詰められた大金を見つけます。ウェリンはそレらをいえへ持って帰りました。

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【映画】ノーカントリーより

 

ウェリンは夜にもう一度現場へ行きますがギャングたちに居場所がしられ、命からがら逃げ出します。しかし車を置いて逃げたためギャングたちに名前や住所がバレてしまいます。ギャングは持ち逃げした犯人ということで殺し屋のアントンにウェリンの殺害を頼みました。

 

ウェリンは妻のカーラを実家に逃がし、モーテルへ行き、逃亡生活を始めました。一方でエド・トム・ベル保安官は殺害とギャングに追われることになったウェリンのことに気がつき、ウェリンのことを探し始めました。

 

ウェリンが持って逃げているものには発振器が取り付けられており、それを頼りにアントンはウェリンのもとへ現れます。アントンはお金を通気口に隠しカモフラージュをしており、勘違いしたアントンがほかの客を襲撃しているのに気が付きウェリンは逃げ出します。

 

なんとか次のホテルに着きますが、そこで発信機の存在にウェリンはきがつきます。しかし取り外したものの、既にその場所はアントンに割れていました。アントンから腹に弾丸をウケるものの、ウェリンもアントンに発砲し逃げ出します。

 

アントンは危険だとマフィアの間で囁かれ、マフィアは別の殺し屋に殺害を頼みました。

 

アントンが治療しているうちにウェリンは国境を超え、メキシコに入ります。そこで腹部の治療を受けていると賞金稼ぎと名乗るカーソンがやって来ました。そのカーソンこそが新しい殺し屋でした。金さえ渡してくれれば見逃してやるとウェリンに提案しますが、ウェリンは拒否します。カーソンは自分の連絡先を置いて帰ります。

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【映画】ノーカントリーより

 

カーソンがホテルに帰るとアントンが居り、殺害されます。それを知らずにカーソンに電話してきたウェリンにアントンが応答します。アントンは金を返せば妻は殺さないと言いますが、その条件すらもウェリンは拒否してしまいます。

 

ウェリンは急いでアメリカに戻ります。妻のカーラに連絡を取ります。カーラはウェリンから連絡があったとエド保安官に連絡を入れました。カーラがウェリンの元へ向かった時は既に遅く、アントンに殺された後でした。

 

エドはウェリンを救えなかったことから保安官を辞める決意をしました。叔父に今のアメリカについて嘆きますがもう全てが遅かったのです

 

カーラが自宅に戻るとアントンが居り、ウェリンとの約束でカーラを殺さなければならないと言います。アントンはコイントスで賭けを持ちかけます。カーラは裏も表もどちらも選びませんでした。そのままアントンはカーラを殺しその場を立ち去りました。

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ノーカントリーより

移動中のアントンは交通事故に合いますが、近くにいた子供から服を買取り、その服で頭の血を抑えながら歩き去るのでした。

 

エドは妻に昨日見た夢の話をします。父親と一緒にハイキングに出かけ、父親はエドを置いて行き、自分を待ってくれなかったところで目が覚めたと語りました。

 

考察解説

私なりの考えや解説をしていきます。

 

タイトルの意味は?

日本語タイトルだけだとノーカントリーですが、本来のタイトルは《No Country for Old Men》です。直訳すると「お年寄りのためのくにはない。」になります。

 

つまりお年寄りが住みやすい街は既にないということです。映画にもあったように薬物やギャングの殺し合い、カーラの母も巻き込まれて亡くなったように、安心安全がないんです。

 

エドも言っていたようにアメリカについて嘆いていますよね。

 

もう人々が愛していたアメリカはないということなのではないでしょうか。

 

最後の事故の意味

完全無欠に完璧人間に思えたアントンですが、最後に事故に合い、子供たちから服を買取そのまま立ち去ります。

 

アントンは青信号になったのを見ただけで進みました。それは理不尽な事故だったとも言えます。

 

この事故を見て、

完全無欠なアントンも人間だった

理不尽なことは誰にでも起こりうる。

題名の通りお年寄りが住みにくいといいつつも、差し伸べる手はある

 

ということを表していたのではないかと私は思っています。

 

カーラは殺されたのか?

殺したかどうかのシーンは描かれてはいませんが、モーテルからでてきたアントンは靴に着いた血をいやがる素振りをみせます。それはカーラのものと考えてよかったのでしょう。

 

賭けに参加しなかった理由もどうせ殺されるとわかっていたから。どっちが出てもアントンは殺すつもりだったのでしょう。ただの彼の気まぐれというかルーティンなのでしょう。

 

彼は行動を起こす前に聞いたりしてますから。

 

夢オチ?

最後に夢を保安官のエドは妻に語ります。それを見て夢オチ説があったりするのです。

 

夢は2つエドは語っており、1つ目はお金を亡くして仕舞う夢。もう1つは父に置いていかれる夢。

 

保安官を辞めることを叔父に話に行ったエドですが、そこには親子三代で築いて来たものを手放してしまう後ろめたさがあったのでしょう。だからこそお金=正義をなくしてしまう夢を見ます。

 

2つ目の夢では父親に追いつけないという夢ですが、父親の志した意思は継げなかったという意味とそれでも灯り続ける松明で、正義は失われないということを表していたのではないかと考えています。

 

夢占い的な感じでなにかの暗喩という事だったのでしょう。

 

まとめ

アカデミー賞を受賞した作品でもあります。それだけあっていろいろなところがこだわってあって面白いです。

 

ストーリーは難解で、それでもたくさん考察できることがあるのでマニアのかたや考察好きの方には堪らない作品なのではないでしょうか。

 

キャストの演技から雰囲気全てがいい作品です