【映画】口裂け女
ワタシ、キレイ?
あらすじ
27年前に子どもたちを恐怖に陥れた、“口裂け女”のうわさ誕生の町で、再びそのうわさがささやかれ始める。教師の京子(佐藤江梨子)は、担任の生徒美佳(川合千春)を家まで送って行くが、自分の目の前で口裂け女に美佳をさらわれてしまう。彼女は同僚の松崎(加藤晴彦)と手がかりを探し始めるが……。
予告
キャスト
山下京子(佐藤江梨子)
松崎(加藤晴彦)
美佳(桑名里瑛)
美佳の母(川合千春)
夏樹(桑江咲菜)
夏樹の父(松澤一之)
夏樹の母(坂上香織)
ハルとユキの母吉田和子(滝沢涼子)
京子の元夫(西興一朗)
久保刑事(柳ユーレイ)
松崎の母タエコ(水野美紀)
少年時代の松崎(伊藤大翔)
感想
これは学生時代に友だちとキャッキャッしながら観た映画でしたが、みんなが「こわいー」とか悲鳴をあげてる中、意外と奥が深いぞ!!と思い、再び借りに言った記憶があります。
それから何年も経ち口裂け女ってなんかシリーズ化してなかったけ?と思い、久しぶりに鑑賞。こんなだっけと思いながら見たものの、面白かったです。
いやマスクのデザイン古いなーとかも思いました。
なんとも言えない後味の悪さが逆にいいなと思わせてくれます。何も終わっていないことを示唆して終わる感じ好きです、
ストーリー的には口裂け女2の方が好きです。横溝正史のようなドロドロした田舎町の話って感じがして。
ストーリーネタバレ
神奈川県の小学校では口裂け女の噂が拡がっていました。男の子が一人で遊んでいると『わたし、きれい?』とマスクをした女が現れ、男の子を誘拐していきました。赤い屋根の秘密基地で少年はハサミで口を切られるという噂話でした。
その噂は子供から家庭に広がります。夏樹の父親は噂の発祥はこの街なんだぞと得意気でした。美香は親から罵られ殴られながら口裂け女に連れ去られたらいいのにと言われていました。ユキは妹に口裂け女について教えていました。
5年生の担任の山下京子は口裂け女について話す生徒を家に返します。すると背後から松崎先生が現れますが直後に地震が始まります。とある廃墟の2階の一室が崩れ中からハサミが現れ口裂け女の封印が解かれます。
映画 口裂け女より
小学5年生の少年3人組は噂の公園で口裂け女を人目見てやろうとしていました。しかし口裂け女は現れずがっかりしながら帰ろうとしたところに、口裂け女が現れ、1人を攫って消えてしまいました。暴れる際取れたマスクの下は耳まで避けた口をしていました。
翌日から口裂け女の話で持ち切りでしたが高調波噂するのを禁止し、警察も誘拐事件だと決めて捜査をしていました。
美香は大きなマスクをして登校するとクラスメイトからからかわれます。マスクを奪われると美香の口元には大きなアザがありました。母親から殴られたためでした。夏樹は美香を庇います
集団下校をする中、京子は最後に美香を送っていきますが、家に帰りたがりません。母親から殴られていると言いますが、京子はなんとか家に返そうとします。すると美香が逃げ出してしまいます。美香を追いかけようとすると、目の前に口裂け女が現れ美香を攫っていきました。京子は教師でありながら何もすることが出来ませんでした。
映画 口裂け女より
京子は自宅に帰り過去のことを思い返していました。京子自身も昔自分の娘を叩いたことがありました。愛するがゆえの出来事でしたが、それは虐待で旦那には離婚されていました。美香のことも母親は愛してるからこそ殴ったのだと思っていました。
美香の母親も夫を亡くし強くならなければと思い手が出ていました。心と現実のギャップが生み出した闇でした。
ユキとハルは自分の母親がマスクを付けているのに違和感を覚えていました。母親の咳が止まらないのです。京子は事件のこともあり謹慎処分を受けていました。そこへ同僚の松崎がやって来て、1枚の写真を見せます。普通の顔をしていましたが紛れもない口裂け女でした。
松崎とともに口裂け女の声がする方向へ向かうとひとつの家へたどり着きます。まさとしという少年の家でしたが、2人が辿り着くと家の奥から口裂け女が現れまさとしを連れ去ろうとします。攻防の末口裂け女にナイフを刺しましたが倒れた口裂け女は普通の女性に変わっており、ユキとハルの母親でした。
まさとしを警察署で下ろし、ふたりはまさとしが集めたという口裂け女の情報を元にユキとハルの家は向かいます。しかし、そこにはふつうの家庭があり窓から母親の帰宅を待つユキとハルがいました、口裂け女とは思えませんでした。恭子はこの姉妹の母親を殺してしまったことにショックを覚えます。
松崎は口裂け女は自分の母親だといいます。母親は病気がちで三人兄弟の松崎達をいつも暴力で支配していたそうです。ある日兄と姉、そして母親が居なくなり、その途端口裂け女の噂が始まったと言います。だからなのか、口裂け女が出没する時に呻き声のようなものが聞こえていました。ハルたちの母親は口裂け女に取り憑かれていたのではないかと憶測を立てました。すると再び松崎は呻き声を聞き、声の方向へ向かいました。
公園で美香探しのビラを夏樹は母親と配っていましたが、母親がせき始めたとおもったら口裂け女に変貌します。松崎と京子が公園に着いた時には誰もおらず、ふたりは松崎の聞こえる声を元に口裂け女を探し始めました。
口裂け女は廃屋に子供を集めていました。そこには連れ去られた少年と美香と夏樹が連れてこられました。夏樹は暴れたため、口を裂かれ、少年も暴れたため刺殺されました。美香はその様子を黙って見守るしか出来ませんでした。口裂け女は少年を抱え出ていくと、美香は落ちていた茶碗の欠片で必死に繋がれたロープを解こうとしました。
映画 口裂け女より
まもなく少年の死体と口を裂かれ彷徨う夏樹が保護されましたがみかは見つかりませんでした。警察ではまさとしが事情聴取を受けていましたが口裂け女の話は信じて貰えません。しかしまさとしは赤い屋根の家だと言い続けました。
美香の母親はいても立ってもいられず探しに出かけます。途中で噂話で赤い屋根の家の話を聞きそこへ向かうことにしました。京子と松崎をも赤い屋根の話をまさとしから貰ったノートで知り、松崎の旧家へ向かいます。
松崎は家を見て過去の記憶を思い出しました。咳をすると母親が豹変していたこと、暴力の後は泣きながら謝ってきたこと、母が兄と姉を殺してしまったこと、そして自分を殺せと包丁を渡してきたことを思い出しました。殺すなら首を切れといっていたことも。しかし首を切ることが出来ず口を裂き、怖くなり、箪笥に遺体を隠したことを。
母親が死ぬ前に「首を切り落とさないとまたあんたを殺しに行くよ」と言っていたことを思い出します。つまり口裂け女を殺すには首を切る必要がありました。2人は家をどんどん進み地下室へ向かいます。地下室には美香がおり、みかを救出しますが、口裂け女が現れます。美香の母親が現れた時には地下には瀕死の松崎と美香が口裂け女から暴力を振るわれていました。
美香をかばう母親に京子は口裂け女の首を刺しますが切り落とせませんでした。すると口裂け女の姿は夏樹の母親の姿に戻ります。するとミカの母親が口裂け女に変貌しました。松崎が必死に口裂け女にしがみついているうちに地震がおき、京子と美香だけが脱出します。崩れゆく家の中から、口裂け女の首を持って抱き抱える松崎の姿が見えました。
家の中では首は美香の母親に戻り、息絶えた松崎とミカの母親を見た口裂け女は消えていきました。
後日事件が終結したあとに京子は元旦那と娘に会いに行きます。娘に謝り再びあゆみ始めると思った矢先咳がではじめ京子の姿は口裂け女にかわります。そしてハサミを振り上げました
口裂け女って?
都市伝説の1種ですよね。子供たちの間では長らく語り続けられている話です。1979年頃から流行りだし、韓国でも流行ったことがあるそうです。
メジャーなのは
整形手術を失敗された女が、大きなマスクで口を隠し、子供たちに「わたしきれい?」と聞き、「いいえ」答えると殺され、「はい」と応えるとこれでもか?とマスクを外し殺される。どう足掻いても殺されます。唯一「ポマード」と応えると逃げていくという話です。
未だに語られてるのでしょうか。
誰でも口裂け女になりうる
この映画は誰でも残虐性を持ち、何かの拍子にそれが弾け殺戮を起こしてしまうということも伝えたかったのではないでしょうか。
子供を持つ親なら1度は子供にイラッとしたりする。そこを突いた映画だと思います。
京子も美香の母親も松崎の母親もでした。ほかの母親にも実は何か共通点があったのではないかと私は思ってます。
それが虐待という形で現れているかどうかなのではないでしょうか。
まとめ
都市伝説をよくここまで成長させることが出来てると思った映画です。
誰しもが口裂け女になるという警告でもあるのかと。最後のなんとも言えない後味の悪さはいいですね。
B級映画と言われてますが見応えもストーリーもしっかりしており面白い作品です