ぺぺの映画備忘録

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【映画】ディストピア パンドラの少女 あらすじからネタバレ結末。ゾンビは希望なのか絶望なのか

【映画】ディストピア パンドラの少女

ディストピア パンドラの少女(吹替版)

彼女は人類の希望か、絶望か。

 

あらすじ

パンデミックにより人類の大多数が捕食本能に支配され凶暴化し、社会が崩壊した近未来。イングランドの田舎町にある軍事基地では、ウイルスに感染しながらも思考能力を保つ子供たち“セカンドチルドレン”から、全世界を救うワクチンを開発する研究が進められていた。ある日、その子供たちの中に知能を持つ少女メラニー(セニア・ナニュア)が現れ……。

 

予告

 

キャスト

ヘレン・ジャスティノー :ジェマ・アータートン

ハイブリッドの教師。子供たちを人のように思っている


エディ・パークス軍曹 :パディ・コンシダイ

兵士たちの上官。第2世代には厳しい。


キャロライン・コールドウェル博士 :グレン・クローズ

ハイブリッド研究の責任者。ワクチンなども開発している


メラニー : セニア・ナニュア

ハイブリッドの少女。特別高い知能がある

 

感想

ずっとずっと気になっていた映画をやっとレンタルで視聴しました。この映画も私の中のあるあるなのですが、YouTubeの予告でたまたま見てずっと気になっていたものです。

 

個人的にはメラニーたちの逆襲か、ワクチン作ってハッピーエンドとかを想像してましたがどんどん物語は予想外の方へ進んでいくのでびっくりしました。

 

この物語はメラニーにとってはハッピーエンド、人類から見たらバッドエンドですねぇ。

この物語のすごいところは、今までってゾンビはみんなウイルスだったんですが菌にしたところですよね。

 

菌だから発芽だってあるし成長もある。だからこそ実をつけたと考えたらすごいワクワクするんですよね。

 

知能があるからこそ解剖を拒んだメラニー。自分はどこか人間だと信じたい部分もあったんでしょうね

 

設定がものすごく好みでした。だって人類は死んだのに、その次の世代がそれを継いでいくんですから。未来だってなんだか想像したくなるそんな映画です。普通のゾンビ映画は人類が滅びて、ゾンビ達も餓死して地球には何も残らないって未来しか想像できませんから。

 

ゾンビ映画の中でも革新的なえいがです。

 

 

ストーリーネタバレ

近未来ではゾンビになる細菌が蔓延しており、それに罹患したものは『ハングリーズ』と呼ばれる人肉を食べるゾンビに成り果てるのでした。

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生き延びてる人間は極小数。その人間達も軍の管理によりなんとか生き延びていました。そんな人類の光と思われる存在がいました。

 

『ハイブリッド』と呼ばれる人間とハングリーズとのハーフの子供たちです。その子供たちは母親の胎内に居る時に母親がハングリーズに噛まれたりして感染、生まれながらにしてのハングリーズです。

 

しかしハングリーズと違うのは人肉を好むものの、頭脳は普通の人間と変わらず学習能力と思考能力がありました。そのハイブリッドの血液を使い、ワクチンを開発しようとイギリスでの軍は実験を行っていました。

 

ハイブリッドの子供たちは厳しい監視の元教育を受けていました。しかしそんな中でもヘレンだけは普通の人間と変わらず接してくれていましたが、ハイブリッドたちもハングリーズの血を継いでいるため、人間の体臭を嗅ぐと凶暴化してしまいます。そのため人間はクリームを塗り体臭を消して授業を行っていました

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そんなハイブリッドのなかでもメラニーという少女はほかのハイブリッドよりも知能が高くヘレンからも特別気に入られていました。よくメラニーはヘレンから『パンドラの箱』の物語を読み聞かせしてもらっていました。

 

メラニーは自分で物語を作りヘレンに聞いてもらいます。『少女は化け物から女性を守り、2人は末永く幸せに暮らしました』と話すメラニーを愛しく思い頭を撫でますが軍から叱られます。あくまでハイブリッド、人間の体臭を嗅ぐと理性が保てなくなり暴れ始めます。しかしメラニーだけは自分を抑制しているようにも見えるのでした

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施設にはキャロライン博士がおり、博士はワクチンの開発などを行っていました。ハイブリッドたちになぞなぞを出したりと友好的にも思えました。キャロライン博士がある日メラニーに1から20までで好きな数字を問います。

 

メラニーはなんとなく13を選ぶと次の日から13号室のハイブリッドがきょうしつにはあらわれませんでした。次の日再びメラニーは数字を問われメラニーは自分の部屋番号を答えました。メラニーはキャロライン博士により実験室に連れて行かれ、ワクチンのために脳と脊髄を摘出されそうになりますが、ヘレンが止めに入ります。

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ちょうどその時、ハングリーズによって軍の壁が破壊され、施設にハングリーズたちがなだれ込んできます。メラニーとヘレンはその騒動に紛れて逃げます。途中で襲いかかってきた軍の人間に噛みつきながら。

 

メラニーとヘレンはそのまま軍の車に保護されます。車の中にはヘレン、メラニー、パークス軍曹、キャロライン博士、兵士2人が乗っていました。ハイブリッドということでメラニーは殺されそうになりますが、ここでもヘレンが庇ってくれ事なきを得ます。一行は軍の本部を目指します。

 

車を止め小休憩をしている途中で兵士の1人は途中でハングリーズに噛まれ、ハングリーズになる前にパークス軍曹に射殺されました。そのまま一行は徒歩で街に進みます。ハングリーズ達は活動をしない場合、その場に止まり続けます。そして音などに反応し再び活動を始めます。

 

一行は体臭を抑えるクリームを塗りますが、それだけでは万全とはいえません。ハングリーズら物音に反応し、襲ってくる可能性があるため、なるべく物音を立てないように進みます

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夜が来て、一行は建物の中で1晩をすごしますが、目覚めると建物の周りにはハングリーズで溢れかえっており、この中を静かに進むのには無理がありました

 

そこでメラニーは自信が囮になるといいます。ハイブリッドである彼女はハングリーズたちに味方と思われ襲われないからです。メラニーはこっそり猫を見つけ、猫を食べ飢えを凌ぎます。メラニーら犬をつかまえ、犬に遠くで物音をさせハングリーズ達をおびき出します

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しかしその途中でハングリーズの体から蔓が伸び身をつけているのを発見します。それはハングリーズたちの体を栄養として、成長した菌でした。先に進むとビル一帯から蔓が伸びたくさんの実を作っていました。その実が開く時一体にたくさんの菌がばら蒔かれ、人間は一人残らずハングリーズになるだろうとキャロライン博士は仮定しました。

 

途中で乗り捨てられた装甲車を発見した一行は乗り込み一息つきます。この車は太陽光電池で動くためガス欠の心配もなくこのまま本部に行けると一行は喜びます、しかし空腹になった一行は兵士が外へ食料調達へ行き、メラニーも個人で肉を探しに行きました

 

メラニーはその道中でたくさんの子供たちを発見します。その子供たちもまた、軍に保護されず野生で育ったハイブリッドでした。ハイブリッド達の会話を聞き兵士が狙われていることを知ったメラニーは急いで装甲車へ戻り報告をします。同時に無線が入り、本部も壊滅状態だと言われました。つまり安全な地はどこにはなかったのです。

 

メラニー一行は外へ兵士を探しに行きますが、無残な姿で発見されました。そしてハイブリッドの子供たちが襲いかかろうとしますが、野生的な彼らはリーダー格がおり、そのリーダーの命令で動いていることが分かり、メラニーはリーダー格を殺します。するとほかのハイブリッド達はメラニーに従うようになります。

 

メラニーたちは装甲車に戻りますが、キャロラインが睡眠ガスを巻き、皆を眠らせました。そしてキャロライン博士は自分の死期を悟り、せめてワクチンを作って死のうとしていました。が、メラニーに睡眠ガスはききません。装甲車で眠っているヘレンと軍曹を置いて外へ出るメラニー。

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それを追いかけてきたヘレンを食べるようにハイブリッドたちに命令し襲わせます。その足でメラニーは蔓の実の元へいき、実に火をつけます。するとどんどん見が弾け飛び菌がばらまかれていきます。

 

そのことにより装甲車にいたヘレン意外は全人類ハングリーズになりました。メラニーを探して外へ出ていた軍曹にも感染してしまっていました。ハングリーズになりそうになり苦しむ軍曹の最後の言葉でハングリーズになる前にメラニーは軍曹を殺しました。

 

メラニーはその後ハイブリッドの頂点として君臨します。装甲車には密閉されていたことにより、感染を免れたヘレンがいます。ヘレンは装甲車からハイブリッドに向けて毎日授業をする日々を送るのでした。

 

 



 

まとめ

パンドラの箱の話は

ゼウスはすべての悪を封入した箱を地上最初の女性パンドラに贈り、決して開けてはならないと命ずる。パンドラが地上で好奇心から箱を開くと、あらゆる災禍が外へ飛び出したが、彼女があわてて蓋をしたので「希望」だけが底に残った。

となっています。この物語との関係性を考えた時、どうなるんだろうなぁって。

 

物語の最後の実がパンドラの箱で人類が滅びて、ヘレンという希望だけが残ったということなんでしょうね。希望と言ってもハイブリッドにとっての希望であり、人類という厄災は消え去ったということです。人類にとってのディストピアだけど、ハイブリッドにとってのユートピアが産まれた瞬間ですよね。

 

ある意味深いなーーーってなりますよね。新しいタイプのゾンビ映画が気になる方にはぜひとも見てもらいたい映画です。