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【映画】ある少年の告白 あらすじからネタバレ結末。同性愛の矯正施設とは?

【映画】ある少年の告白

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僕は僕でしかいられない…。

 

あらすじ

牧師の父(ラッセル・クロウ)と母(ニコール・キッドマン)を両親にもつジャレッド(ルーカス・ヘッジズ)は、大学生となった。きらめくような青春を送るなか、思いがけない出来事をきっかけに、自分は男性が好きであることに気づく。意を決して両親にその事実を告げるが、息子の言葉を受け止めきれない父と母は困惑し、動揺する。

父から連絡を受けた牧師仲間が助言をするため、続々と家へやってくる。
父は問う。「今のお前を認めることはできない。心の底から変わりたいと思うか?」
悲しげな表情の母を見て、ジャレッドは決心する。「 はい」

母が運転する車に乗り込み、ジャレッドは施設へと向かう。「治療内容はすべて内密にすること」細かな禁止事項が読み上げられ、部屋へと案内される。白シャツの同じ服装の若者たちが弧を描くように椅子に腰を下ろしている。
「救済プログラムにようこそ!」12日間のプログラムが始まった      。

 

予告

 

感想

Twitterでけっこう話題になってて気になってた作品です。最近はやりのLGBTなのかなあと思って見に行きましたけど、1人の少年の苦悩と葛藤と成長までがきちんと描かれており、映画としてのクオリティの高さにびっくりしました。

 

この話の驚くべきところは実話で、本当にそういった矯正施設があって、何人もそこに行ったことです。男女の恋愛は当たり前だけど、それ以外は異常として捕えられてる世論が怖く感じる時もありました。

 

同性愛を病気として扱われ、矯正し治療するという表現がこの映画では多々みられます。今なお続くことだとも知り、驚きも隠せませんでした。やはりキリスト教の地域はそういった差別意識もつよいのでしょう。

 

ニコール・キッドマンの演技には感動です。その場にいるだけで存在感があり、つい視線をむけてしまいます。

 

ストーリーネタバレ

ジャレッドは牧師の父と美容師の優しい母と順風満帆な高校生活を送っていました。バスケットボール部に所属し、ガールフレンドもいて、周りから見ても順調な生活を送っていました

 

大学に進学後彼女とは別れてしまいましたが、寮に入りヘンリーという仲の良い友達もできていました。しかしある日ヘンリーから襲われそうになったジャレッドは戸惑います。しかしそれだけでは終わらず、ヘンリーはジャレッドの実家にジャレッドは同棲愛者だと密告するような電話をしてきます。

 

ジャレッドは訳を話し、気にしないでと両親の誤解を解きます。その頃からジャレッド自身も自分の思考がわからなくなり始めました。

 

男性に惹かれるようになり、高校時代付き合ってた彼女とも性的な接触は一切していませんでした。

 

ジャレッドは観念し両親に自分は同棲愛者だと打ち明けますが、両親はしんじられないものをみるような顔をしていました。ジャレッドの父親は牧師で、キリスト教では同棲愛は禁じられているからです。父親は様々な牧師に相談しジャレッド自身も周りから説得を受けます。それでも男性を好きでいるジャレッドは矯正施設に行くことになりました。

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「救済プログラム」といいジャレッドと同じような年頃の男の子達がおり、みな白いシャツを着て、厳しいルールの中生活をすることになりました。

 

教官は「自分が同棲愛者であるということは生まれつきではなく自分の選択だ」といい家系図を書かせ、身内に悪いことをした人がいないかを探し、自分が同棲愛者になった分岐点を探せと言われたりします。教官も昔は同棲愛者だったが、このプログラムで治ったと豪語していました。

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参加者にも教官の言うことを盲信し、同棲愛者ではなくなり始めたジョンやここを出るには治ったふりをしなければならないと教えてくれるゲイリーがいたり、気の弱くプログラムを上手くできず叱責されることの多いキャメロンなど様々な少年が集まっていました

 

ある日みんなの家族も集まる中でキャメロンは儀式という名の元に、悪魔祓いといい、家族にしりを殴られ水に沈められるという行為をうけていました。泣き叫ぶキャメロンをみたジャレッドは見ていられずその場を立ち去りました。

 

ある日ジャレッドは自分のした悪い行いを告白しろと言われ、男性と性行為はなかったものの同じベッドに入ったと告白します。教官は嘘をつくなと言いますが、嘘をついていないといいますが、信じて貰えません。そうやって嘘をつくようになるのは父親を憎んでいるからだと言われ、ジャレッドは怒ります。父親のことは憎んでいないし、憎んでいるとするならば貴方のことだといい、ジャレッドはプログラムから母に電話をし、逃げ帰ります。

 

自宅に戻ると父親はプログラムに帰るようにと言いますが母はジャレッドを尊重すべきだと、プログラムの中断を許可してくれました。

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あるよる警察が訪ねてきて、プログラム中のキャメロンが自殺したと告げました。同じプログラムに参加していたからじじょうをききたいとのことでした

 

4年後ジャレッドはニューヨークに住み、プログラムについての記事を書き、その記事を持って両親に会いに行きました。父親のような行いで自殺んしてしまう少年がいることを伝えました、

 

ジャレッドと両親は完全には和解したとはいえませんでしたが、再び向き合い話し合うようになりました。

 

ジャレッドは恋人と幸せに暮らしていますがまだ34の州でこういったプログラムが行われ続けています。

 

救済プログラムって?

調べてみると結構ひどい内容のものが多いようです。

 

同性愛を病気としてるので治るものだとしているからです。治療という名でたくさん行われているそうです。

 

内容としては、

女性的な部分を消すために女性の家族とは接触禁止

不快な感情と男性の体を結びつける嫌悪治療

自己の否定、身体的に痛めつける

キリスト教の教えを叩き込む

身内を貶す

 

そうすることで自分自身が敵だと思い込んでしまい思い悩み自死してしまうひともいるようです。自分の味方に自分自身もなれず苦しむのです。

 

最近ではアメリカでも同性婚が認められたりしていますが、根深い差別意識があるのも現実です。だからこそそういった施設がなくならないようです。

 

まとめ

現在におけるアメリカの同性愛への現実を突きつけられるような映画でした。外国だからすこしは寛大なのではないかと思っていましたが、そんなことは無く日本にはない矯正施設があったり、異性を好きになれないことは病気だと扱われたりとすごい世界です。

 

両親と完全和解ではなく、少しづつ歩み寄っていっているというのがいいですね。お互いを認めあっているというのが映画でもつたわってきました。

 

それぞれの葛藤や信念、腹立たしさがつたわってきて、映画にとても集中出来ました。

 

こういった日本に住んでいるからこそわからないことをこういった形で知るというのもいいのかもしれません。Netflixとかがドキュメンタリー作ってくれないかなとも思ったりします