【映画】最強のふたり
さぁ、人生に繰り出そう
あらすじ
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。
予告
キャスト
フランソワ・クリュゼ(フィリップ)
オマール・シー(ドリス)
アンヌ・ル・ニ(イヴォンヌ)
オドレイ・フルーロ(マガリー)
クロティルド・モレ(マルセル)
アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ(エリザ)
トマ・ソリヴェレ(バスティアン)
シリル・マンディ(アダマ)
ドロテ・ブリエール・メリット(エレノア)
感想
見た人をハッピーにする映画として有名な作品です。ほんとに見た人みんながほっこりします。この映画は何回でも見たくなるのです。
ある意味この映画は世の中の偏見や差別を一蹴してくれます。障がい者だからといって一人の人間だし、黒人だからといってみんなが悪いやつではない。ということを表してくれています。
お涙頂戴なんでしょとか思われるかもしれませんがそんなことありません!ずっと見てる側がニコニコしてしまえるのはほんとに珍しいです。
音楽も素晴らしくその時々に本当にあってるのです。楽しい時はこっちまで体を揺らしたくなるような。
そして私が一番好きなのはセリフがないシーンです。それぞれの心情がセリフがなくても読み取れるのです。街の風景や雑踏、登場人物の視線、全てが見てる側に伝わってくるのです。セリフがなくても考えてることが伝わってくるのは本当にすごいことだと思います。
テンポよくストーリーも進んでいくので見ていて中弛みがなく、たのしいのです。テンポのいい映画ってあんまり踊ったり歌ったりのシーンはないのにこの作品は芸術的な部分も含めてきちんと表現されているのです。
差別的な意味だけでなく見る側を楽しませる工夫が詰まった作品でした。
ストーリーネタバレ
1人の黒人男性のドリスが車を猛スピードで飛ばす助手席には無精髭をたくわえた白人男性のフィリップが座っていました。あまりのスピードに警察が止めに入りますがドリスは病院に行く途中だと怒鳴ります。警察の先導の元病院に着きますがそれは2人の演技でした。2人はにこやかに病院を去っていきました。
大富豪のフィリップは事故により首からしたが動きませんでした。自分の介護人を募集していました。来るものは上っ面でいいことばかりいい疲れていたところへドリスが面接に来ました。ドリスは落としてくれていい、生活保護が貰えるからとやる気がなさそうですが、逆にフィリップは彼を気にいり採用します。1ヶ月の試用期間でした。
フィリップは案内された豪邸内で今まで見た事のないような装飾に驚き続けます。案内人から1週間も持った人はいないと言われます。ドリスは1度も介護をしたことがありません。ドリスの介護は適当でした。しかしドリスはフィリップを障がい者ではなく、一人の人間として扱い続けるのでした。
イヴォンヌという女性に教わりながらドリスはなんとか介護を覚えていきます。フィリップは感覚がないのでお湯がかかってもビクともしないので、実験と言いながらお湯をかけてマルセルに叱られたり、フィリップの秘書に見とれて食事を口でなく目に運んだり、部屋に女性を呼んだり呼び出しを無視したり、介護用の車でなく高級車にドリスを乗せてドライブしたり。
(C)2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP
障がい者であるフィリップをバカにするようなギャグすら大笑いで言います。しかしそんな誰かもわからない黒人男性を介護人にするなんてとフィリップの友人は気にかけてくれます。ドリスには前科がありそういう奴らは弱者に容赦がないと忠告してくれますが、フィリップは「そこがいい。彼は私に同情していない。彼の素性や前科はどうでもいい事だ」と言いドリスを解雇するつもりはありませんでした。
ある夜フィリップは発作を起こします。遠隔インターホンで苦しそうな声を聞いたドリスは彼の部屋へ向かいます。ドリスは冷たいタオルで彼を落ち着けますがすぐ発作が起こります。その発作が落ち着いた時フィリップを連れドリスは外の空気を吸いに出ます。痛みの原因は幻肢痛でした。車椅子を押しながら2人は他愛のない会話で盛り上がります。いつの間にか友人のように打ち解けていました。フィリップは家族のこと亡くなった妻のこと、事故のことを話します。同情するでもなく寄り添ってくれるドリスをフィリップは本採用しました
フィリップは信頼する証に盗んだ卵を返してくれと言います。それはドリスが面接初日に盗んだ置物でした。それは亡くなった妻からの贈り物だったそうですがドリスは自分じゃないとごまかしました。
フィリップは半年間文通をする女性がいましたがドリスは文通なんてと言い勝手にその女性に連絡を取ります。フィリップは文通相手の声を初めて聞きました。押せ押せのドリスのおかげでした。でも麻痺のことと富豪であるとは言えませんでした。銀行口座以外で彼女を振り向かせたいといいます。写真を同封して送ることにしました
フィリップには養子の娘がいましたが生意気でドリスは怒りっぱなしです。しかしフィリップとドリスは友人のように仲良く毎日を過ごしていきます。フィリップは娘を注意し、ドリスはなぜか抽象画を描きます。
ある日フィリップの誕生日会が開かれます。しかし親戚が集まる堅苦しいものでした。しかし養女は参加してませんでした。彼氏に振られたからです。なく彼女をドリスはほっとけず話を聞きます。一方でフィリップはドリスの描いた絵を親戚に高値で売ってくれました。
誕生パーティでドリスはフィリップのために流行りの音楽をかけ踊ります。会場のみんなが踊ります。フィリップは楽しくて仕方がありません。ドリスは養女のエリザの元カレに忠告だけはしておきました。
(C)2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP
フィリップの文通相手から手紙が届き会うことになりました。しかし彼女は訪れず、ドリスと飛行機に乗りに行きました。その後彼女が現れたとも知らずに…2人は他愛のない会話をしながら旅します。旅先でパラグライダーに乗ります。フィリップの事故の原因でしたが、彼は空を飛ぶことが好きでした。
(C)2011 SPLENDIDO / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION / TEN FILMS / CHAOCORP
2人が帰るとドリスの弟が来ていました。悪いことをして逃げてきたようでした。そこで初めてフィリップにドリスは複雑な家庭環境を話します。自分は養子で弟たちと血が繋がっていないと。フィリップは『辞めにしよう』といい、弟たちに着いてやれとドリスを解雇します。ドリスもそれを受け入れました
ドリスはみんなと笑顔で別れていきます。その足で母を迎えに行きぎこちないながらも、再スタートをしようとしていました。フィリップは新しい介護者を雇いますが、あくまでフィリップを障がい者として扱うのでついドリスと比べ不満を持ってしまいます。
ドリスは弟の悪い手を切らせ、友達といつも通りにすごしますが頭の中にフィリップがいました。面接にも行きフィリップの家で教わった芸術で高評価を得て運転手として仕事を始めました。フィリップの介護者はどんどん変わっていきました。ドリスのように馴染む人がいなかったのです。フィリップは無精髭を生やしワガママに振舞っていました。
発作が頻繁に起こるようになりイヴォンヌはドリスを呼びました。ドリスはフィリップを乗せ海の見える別荘へ行き2人で昔のように大笑いしながら髭を剃りました。2人は海の見えるレストランで向き合って座り、ドリスは盗んだ卵を返しました。
そしてドリスが席を立つとフィリップの文通相手がやってくるのでした。そしてドリスはえがおで2人を見守るのでした
_フィリップは再婚し子供がふたり、ドリスも結婚し子供を3人授かりました。彼らは今も深い絆で結ばれています。
この2人は実話なのかそして現在は?
ここに詳しく描かれています。
簡単に言うと二人の仲は本当にあったことです。ドリスは黒人男性ではありませんが似た境遇です。
映画と違う部分は
2人は10年間の関係にありました。そして2人でモロッコに移り住んだ後に、ドリスに好きな人が出来たため将来のことを考え解雇になったということです。
妻も昔死んだのではなく雇用関係に会った時になくなったそうです。
2人は映画の最後にもあったようにそれぞれが再婚と結婚をしています。それでも2人はずっと友達としていい関係を築いているそうです。
ハリウッドリメイク
フランス映画の最強のふたりですが、ハリウッドにてリメイクが決定されました。
2019年12月に公開予定です。
ストーリーはほぼ今回と変わらない設定となっているようです。すこしドリスの設定が変わり弟ではなく家族のせっていになるようです。
ハリウッドならではのスケールの大きい演出が見られるのでは無いでしょうか!高級車もリメイクだと沢山ありましたし。少し不満を言うとドリスは髭がない方がいいなーーーって言う好みの問題です。
まとめ
ハートフルな映画として有名な作品です。何度見ても笑えるし、元気を貰えます。
ハリウッドでリメイクが公開決定しているので今から楽しみです。差別や偏見なんて人と人が向き合った時には必要なくなるんだと教えてくれる作品です。
なにか人間関係や人からの視線に疲れちゃった時におすすめする作品です