【映画】9月の恋と出会うまで
運命の人が僕じゃなくても、僕はあなたを守りたい。
あらすじ
一風変わったマンションに引っ越してきた北村志織(川口春奈)の隣の部屋では、不思議な雰囲気を醸す小説家志望の平野進(高橋一生)が暮らしていた。ある夜、志織は部屋の壁から「1年後の未来にいる」という男の声を聞き、声の主に平野の尾行を頼まれる。しかし、ある事件をきっかけに聞こえなくなり、あの声は何だったのか解明しようとする志織と進だったが......。
予告
キャスト
平野進:高橋一生
北村志織:川口春奈
倉:浜野謙太
祖父江:中村優子
香穂:川栄李奈
森秋真一:古舘佑太郎
権藤:ミッキー・カーチス
感想
見て終わったあと、謎も溶けて、全てがわかったらあぁーーーー、っていろんな意味でもう一度見たくなります。
たしかに切ないです。運命の人じゃないからこそ切なくもなるし、守りたくもなるんだろうなあと。
原作は有名な小説で
という小説です。小説読む時間が無い方は漫画もあるのでおすすめかも知れません
タイムパラドックス系でよくわからん!ってなるかもしれませんが、それすらもわかりやすく説明してくれてるので、見ていて何とかついていけます。
主人公はあくまで川口春奈で、そんなヒロインを守ろうとするお話です。
ストーリーネタバレ
志織はあるアパートに引っ越してきます。そのアパートの隣人に平野という男性が住んでおり、たまに顔を合わせるだけの関係でした。
9月1日のある日、志織が部屋でゆっくりしていると声が聞こえてきました。その声は隣の部屋との壁の間から聞こえてるようで、隣人の平野を疑いますが、声の主は否定し、一年後の未来から声をかけていると言い、もし疑うならこれから1週間分の新聞の見出しを伝えておくので確かめて欲しいと言います。
志織は疑い半分で1週間過ごしますが、本当に声の主が言っていた出来事が新聞の一面を飾り信じざるおえなくなりました。
声の主はシラノと名乗り、毎週水曜日に隣の部屋の平野を尾行して欲しいと頼みます。志織は了承し、平野を何度か尾行しますが、こんなことをしても意味が無いとシラノに言いますが、今回が最後なので、彼を助けるためにはあなたの協力が必要とまで言われ断りきれなかった志織は熱を出しながら尾行をします。
尾行を終え帰宅した志織の部屋はめちゃくちゃに荒らされ、空き巣が入っていました。そしてそれ以降シラノの声はすることがありませんでした。
風邪を引いていた志織はそのまま倒れ、隣室の平野が気付き志織を、自室で介抱します。志織は心細くなり、今までの出来事を平野に告げます。信じてもらえないかと思った志織でしたが、平野は信じてくれ、自分は推理小説家なため、そんな話は大好きだと親身に聞いてくれました。
志織はその夜夢で見知らぬ誰かに刺殺される夢を見るようになり、平野に相談したところ、その夢は本当に起こるはずの出来事ではないか、あの日風邪をひいて寝ていたら、空き巣に入られ刺されていたのではないかと推測しました。
しかしここで問題が起こります。『祖父殺しのパラドックス』といい、過去を変えてしまったおかげで、未来のシラノは志織を助ける必要がなくなり、未来から声をかけることがなくなるため、結果として過去の志織が殺されるため、必然的に志織が生きていく未来がなくなるということでした。
そのためシラノという人にはもう一度未来から声をかけて貰わなくてはならないため、2人はシラノを探し始めます。
しかしなかなか見つからず、2人は焦ります。そんな中大家の孫の真一が志織と面識がある人物で、もしかしたらその人がシラノになる人なのではないかと行き着きました。
真一は志織と付き合い志織が殺され、その過去を変えるためにシラノになったと推測し、志織は真一に合わせてもらうように大家に頼みます。そのため、平野と親しくしているのがバレたら付き合うという未来がなくなってしまうかもしれないので、お互い惹かれあってはいましたが、2人は自分の思いに蓋をし、他人にもどります。
いざ真一に会うと婚約者がいました。真一はシラノではなかったのです。ここまでしてもらっておいて違ったとは平野には伝えづらく、平野に恋心を抱いていたため、もう付き合わせるのは申し訳ないと志織は平野に真一が運命の人だったと嘘をつき何も言わずに逃げるように引っ越すのでした。
平野の元を去ってしばらくした頃に、志織は平野が推理小説で賞を取ったことを知り、1人で喜びました。しかし志織は不安で仕方ありませんでした。そろそろあの日から1年が経つため、1年前の過去の自分が殺された日も近づいていました。シラノという存在がわからないため、確実に詩織は過去でころされ、未来を生きている志織は消えるのです。
過去の自分が殺される前日に懐かしい声から電話がありました。シラノからです。シラノはとある公園を指定し、待っているとだけ言い、電話を切ります。
志織が待っていると来たのは平野でした。動揺する志織に自分がシラノになり過去の志織に声をかけていることを伝えます。
志織がいなくなった後誰も部屋に入ることなく、初めて志織がシラノの声を聞いた日になり、自分がシラノになるしかないと思ったと伝えました。平野自身も夢を見るようになり、自分が帰宅したら隣室が荒らされ中で冷たくなっているしおりを見つけてしまう夢でした、
平野はずっと志織に思いを寄せており、夢の中の平野は後悔をし続けたためシラノとなりしおりを助けたのではないかと推理しました。
最終日になんて声をかけていいかわからないため2人で過去の詩織を助けよう平野は言います。
過去の志織に平野を尾行させること成功し、志織が死ぬ過去は覆りました。ということは何度繰り返しても志織は生き続けるということを意味していました。
そして2人は抱きしめ合い、微笑み合うのでした。
祖父殺しのパラドックスと志織の関係は?
祖父殺しのパラドックスは別名親殺しのパラドックスとも言われています。
祖父殺しのパラドックスは
「ある人が時間を遡って、血の繋がった祖父を祖母に出会う前に殺してしまったらどうなるか」というものである。
その場合、その時間旅行者の両親のどちらかが生まれてこないことになり、結果として本人も生まれてこないことになる。
従って、存在しない者が時間を遡る旅行もできないことになり、祖父を殺すこともできないから祖父は死なずに祖母と出会う。すると、やはり彼はタイムトラベルをして祖父を殺す……。このように堂々巡りになるという論理的パラドックスです。つまりは未来は変えられないということを言っています。未来を変えるためには殺すという意志を変えさせるしかない。
志織に置き換えると
9月某日に死ぬはずだった志織が強盗に出会う前に強盗の存在を知り助かる。その場合未来のシラノは志織を助けない(助けようと行動しない)結果として過去の志織は死ぬ。生き延びたはずの志織が宙に浮いた存在になる。(過去に助けようとされなかったため、過去のしおりが死ぬ=生きてる詩織も消えることになる)
死なないためにシラノに志織が死ななかった場合でも行動してもらう必要がある。そしたらどの時間軸でも殺される前の志織にシラノが声をかけるという条件付がされるため、どの時間軸の詩織も死なないことになります。
タイムパラドックスのわかりやすい例がドラえもんの話でありますね。過去の自分がやらかすから未来の自分に迷惑がかかるから、未来からおこりにくるって感じの話です。
まとめ
タイムパラドックス系でファンタジー要素もありますけどしっかりと恋愛要素があっておもしろいです。やはり恋愛映画はハッピーエンドになって欲しいというのをしっかりと答えてくれてる映画です
恋人や友達と見に行って色々考察するのもいいですね。