【映画】雪の華
100万円で、私の恋人になってください。
1ヶ月だけ---。
あらすじ
幼少期から病気を抱え、余命を宣告された美雪(中条あやみ)は、幸せになれないと考えていたが、最期の日が来る前にフィンランドでオーロラを見るという目標を持っていた。ある日、ひったくりに遭って動けなくなってしまった彼女にガラス工芸家を目指す青年・悠輔(登坂広臣)が声を掛けてくる。それを機に彼との交流が始まり、真っすぐな性格に心惹(ひ)かれていく美雪。やがて悠輔の働く店が経営難に陥っているのを知った美雪は、100万円の援助と引き換えに1か月だけ交際してほしいと彼に持ち掛ける。
予告
監督、キャスト
監督
橋本光二郎
→代表作 はorange
キャスト
綿引悠輔役:登坂広臣
平井美雪役:中条あやみ
美雪の母親・平井礼子役:高岡早紀
悠輔たち兄弟を見守る先輩・岩永役:浜野謙太
美雪の担当医師・若村役:田辺誠一
感想
映像で魅せてくる映画です。
余計な言葉はいらない。そのアングルこの背景この動きで察しろ!って感じの映画です。日本映画にありがちな説明セリフはあまりなく、どちらかというと、説明不足??みたいな感じです。
そのおかげでヒロインがなんでそんな行動してんの??ってなったりします。がことばがないからこそ、視聴者の想像力を駆り立てます。
この人は今こういうことを考えてるんだろうなあ。だからこんなに切ない顔をしているんだ!とかアハ体操のような感覚にも陥ります。
展開は少女漫画らしい感じです。ヒロインの子の儚さと今にも消えていきそうな感じを映像でよく表してます。デートシーンも主観映像で自分から彼女を見つめているようなそんな気持ちになります。
だからこそどんどん彼女に感情移入していきます。だからこそ、男女どちらがみにいっても、ヒロインの切なさを感じられるし、離れたくないという男の子目線も味わえる映画なのではないかなあと思います。
でもところどころ、ご都合主義だなあと思うことも多々あります。経営難って100万円でいいの?とか運良く遭遇し過ぎじゃない?とかとか。フィンランドである必要ある??とかとか。まず歌を拡大解釈し過ぎなんじゃ…とか。
でもそういうところ全てに目を瞑ったらきっと楽しめます(笑)
雪の華の歌詞で個人的に大好きなのが、
もし、君を失ったとしたなら
星になって君を照らすだろう
笑顔も涙に濡れてる夜も
いつもいつでもそばにいるよ
多分この歌詞が言わずもがな、2人の未来を表してるようにおもえます。
映画を見たあとに聞くととても切なく聞こえてきます
ラストはどうなるの?(ネタバレ)
1ヶ月だけの恋人期間の最後をフィンランド旅行をして帰国する2人。
いつの間にか惹かれ合う2人。でも続けたいとはいえないもどかしさがあります。
二人の関係は終わりましたが、ずっとひかれ続けていました。命の終わりが見え始め最期にオーロラが見たいと単身フィンランドに向かう美雪。
偶然美雪の余命僅かだと知らされた悠輔。そしてどうして期間限定の恋だったこと、いずれ死んでしまうこと全てがわかります。フィンランドに向かったと聞いた悠輔はいそいで後を追います。
美雪はひとりオーロラを待っていましたが、ずっとずっと待っていましたが、見えません。うずくまる美雪にゆうすけの声が届きます。
美雪をみつけた悠輔はみゆきを抱きしめ、もう離さないこと、すべてわかったこと、を伝えこれからも一緒にいようと強く強く抱き締めて終わります。
まとめ
若者女子に受けるキャストです。切なさともどかしさに涙が出てきます。
号泣ってところまでは行きませんが、軽く泣きたい方はおすすめです。
中島美嘉の雪の華ってこういう解釈もできるんだなあって思えるような映画です。