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【映画】鬼談百景 あらすじからネタバレ結末。短編集怖い話はどれ?残穢のスピンオフ作品

【映画】鬼談百景

鬼談百景

Jホラーを代表する6人の監督が描く10の恐怖

 

あらすじ

人気作家の小野不由美が手がけた怪談集「鬼談百景」から、選りすぐった10話を映像化。同じく小野原作の「残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋」の映画化を手がけた中村義洋監督がメガホンをとったエピソード

 

予告

 

監督、キャスト

中村義洋

→追い越し

 

白石晃士

→密閉

 

安里麻里

→影男、尾けてくる

 

岩澤宏樹

→どこの子、空きチャンネル

 

大畑創

→一緒に見ていた、赤い女

 

内藤瑛亮

→どろぼう、続きをしよう

 

ナレーション

竹内結子

 

感想

残穢が好きすぎてこの映画を知って見始めました。ストーリーは新耳袋のように短編集が10話あります。

 

作者の私の元へ届いた怖い体験を映像化というものです。原作の鬼談百景は100話あるそうです。時間があれば読んでみたいなあとは思っています。

 

鬼談百景 (角川文庫)

鬼談百景 (角川文庫)

 

 

映像は怖いものから不気味なものまで様々です。ゾワゾワしながら見るのにはちょうどいいです。Jホラーって感じでびっくりさせると言うよりかは、あれはなんなの?って考えさせることの方が多いです。私の好きなタイプのホラーです。

 

新耳袋も長編じゃなくて短編集のやつ増えないかなあ。

 

一人一人の監督の個性が出てるなぁっていう短編集でした。

 

個人的に一番好きなのが「一緒に見ていた」です。1番ゾワッとしてありそうな話なのがまた良かったです。

 

あと竹内結子のどこか他人事のような話し方もよかったです。ナレーションは第三者なのでそれも分かりますが、どことなく抑揚のないような話し方に聞いてるこちらも吸い込まれていきます。映像化しなくていいから、竹内結子の声で全て話したCDが欲しいです(笑)

 

この作品で残念なのがCGすぎてうきすぎてるところでしょうか。もう少し馴染むようにして欲しかったなあとは思いますけど、これはこれで新耳袋みたいで味がありますけどね。どことなくシュールで鼻で笑ってしまうようなシーンもあります。

 

個人的にはホラーの耐性が全くない人が見たら怖くてオススメだと思います。なのでデートの時や友達とのお泊まり会とかで上映するのが多分うけます。本当にあった怖い話って何故か盛り上がりますよね。あんな感じです。

 

気軽にゾワッとしたい時におすすめ作品です。どこか謎を残してあとから色々考えられるのが楽しい作品です

 

 

ストーリーネタバレ

昔からこの国では一夜のうちに100の怪談を語り合うと本物の怪異が現れるされる。ここにお見せするのはミステリー作家の私のものに読者から投稿された怪談話である

 

追い越し

Uさんは免許を撮ってから深夜のドライブと称してよく仲間たちと心霊スポットを巡っていました。男性二人女性二人の構成でいつも盛り上がっていました。

 

幽霊などは見た事ないがその場の雰囲気で怖くなり、幽霊の気配を感じたなどと本当か嘘かわからないことを言いつつ盛り上がっていた

 

その日も出ると噂のトンネルに行ったももなにもなかった。それではつまらないからと友人の男性がそれっぽいものを見たといい、騒ぐ。みなそんなものは無いとは承知した上で騒ぎ立てていた。

 

静かな道を走行していると、深夜3時にコートを着た女の人が歩いていた。その非日常な見た目にUさんたちは幽霊だと騒ぎ立てた。しかしどこか妙だとUさんは感じた。周りには人家のあかりすら見えないのに女性があかりも持たず一人で歩いているのである。

 

その女性を追い越す時なにか違和感を感じた。Uさんはスピードメーターを見ると60キロはゆうに出ているのに同じスピードで着いてきていた。サイドミラーを見ると遠ざからずずっと同じスピードでコートを着た女が笑いながらついてきていた。

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影男

Kさんには幼稚園の息子二人がいた。その日は用事があり、実家の母に留守の間預かって貰えるように頼んだ。

 

母の実家に着くとKさんは出かけ、子供たちは沢山遊んではしゃいでいた。昼もすぎ昼寝ということで子供たちを寝かし付けたものの、Kさんの母も一緒になって寝てしまっていた。

 

するとバンッ!!という窓ガラスを叩く音で目覚めたKさんの母。孫2人は隣で寝ている。気のせいかと思おうとしたが再びバンッ!!という音がした。

 

何事かと音のほうへ進むと縁側の窓を真っ黒な男性が外から窓にべばり着くように窓を叩いているように見えた。恐る恐る近づくと誰もおらず、安心したと思ったら物陰からでてきた男に口を塞がれた。

 

と思ったところでKさんの母は電話の音で目覚めた、あまりにリアルな夢で戸惑いながら話していると鼻血が垂れてきた。まるであの男が本当に思いっきり口を塞いでいて、弾みで血が出たかのように。

 

Kさんは帰宅後母とケーキをたべながらその話を聞き、寝ながら鼻をぶつけて、痛みでそんな夢を見たんじゃない?と笑い飛ばし、母も納得したところ

 

バン!!!!

 

誰かが怒ったような、あるいは力任せに窓を破ろうとするような大きな音が。

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尾けてくる

Sさんが高校生のころ、雨のなか自宅近くの公園を通って帰ろうとしていたところ、公園の中に男がたっていた。気のそばでこちらを見つめるように経つ男に気味悪さを感じたSさんは早足に通り過ぎようとするがその男は雨に濡れながらこっちをずっと見つめてきた。

 

ちょうどそこを通り掛かった男性に不振な人がいると助けを求めたところ、男性が見に行ってくれることになった。男性は男に近づくと、男は見つめていたのではなく、首吊り自殺をしていた。

 

男性は早く帰りなさいとSさんをその場から遠ざけてくれた。Sさんは急いで家に帰り、玄関を開けようとしたところあの男が立っていた。全くおなじ作業服、同じ表情で。Sさんは急いで家の中に逃げ込んだ。

 

それから3年、街中を歩いているとふとあの男が立ってこちらを見つめてきているそんな気がしてならない。ときどきいるんです。ボォッとたって身動きを取らない人が。

 

一緒に見ていた

高校の先生の先輩が体験したはなしです。

 

先生が階段を登っていると事務員の女性に声をかけられるが無視をする。気弱そうな彼女は無視されたことを悲しみ泣いてしまうが、それでも無視をして進む。

 

それから小一時間程だった頃、先生は教室で採点をしていると女性教員の叫び声がし急いでほかの先生と駆けつけと、空き教室で縄跳びで首を吊っている事務員がいた。目には涙の跡があった。

 

急いで事務員を下ろし、目を閉じさせるがカッ見開き続けるのだ。死後硬直ということにし、ほかの教員は救急車を呼んだり、タオルを取ってきたりとするため、先生は遺体を生徒に見られないように残ることになった。

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先生には心当たりがあった。事務員に手を出し無残に捨てたのだった。それが原因としか思えず、悪態を着きながら隣の教室に暇つぶしに行く。窓から外を眺めると校庭で遊ぶ生徒に混じって事務員がこちらを見上げているのである

 

すると隣の教室が開く音がし、ほかの先生が帰ってきたのかと思いそちらを見ると、事務員が教室に入ってくるのである。急いで前を向き気がついてないふりをするが、事務員らしきものの気配がする。意を決して振り向くが誰もいない。

 

安心して前を向くと真後ろに事務員の気配がする。そして肩に手を置くのであった。ほかの教員がくるまで、先生と事務員は一緒に窓の外を見つめていた

 

赤い女

転校してきたAさんは赤い女の噂話をNさんに教えてくれた。彼女の話を聞いたら、他の人に言わなければ赤い女に付きまとわれるというものだった。赤い女はどこにでも表れるのである。

 

Aさんは実は嘘だよとNさんに教えてくれた。その日はAさんの歓迎会ということで、親の帰りが遅い子の家で集まってパーティをすることになっていた。パーティは盛り上がり最後に怪談話ということで、Aさんに促されるまま、NさんはAさんから聞いた赤い女の話をした。

 

すると部屋から物音がし、みんなで様子を見に行くがだれもいなかった。ひとりが部屋に残っていたところ、赤い女があらわれ窓の外から覗いているのである。

 

みな、さっきのは嘘だったんじゃないの?とAさんに詰め寄りますが、あんなの怪談話だと取り合ってくれません。

 

そのうち怖くなり、家主の子に帰ってと言われ皆それぞれに帰宅することになりましたが、みんなの元へ現れ始めたのです。赤い女が。

 

その街では赤い女が現れるようになった。誰も赤い女の正体は知らない。

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空きチャンネル

T君がラジオの教育部門を聞こうとラジオを起動すると、そこには女の声が入っていた。空きチャンネルで何かを話しているであろう女は延々と人の悪口を言っていた。

 

口汚く人を罵る声にT君は最初は気持ち悪いと思っていたがいつの間にかハマってしまい毎日毎日その空きチャンネルを聞くようになってしまっていた。

 

どんどんのめり込む女の声に友人は心配していたが、どんどん成績も下がっていっていた。

 

心配した友人は試しにそのチャンネルを聞いてみるが愉快に笑いながら話す女に気持ち悪さを覚え直ぐに聞くのをやめた。

 

T君はその後ラジオのコードで首を絞め自殺してしまったという

 

どこの子

とある高校教師が残業してしごとをしていると、先輩教師が帰るという。先輩は夜は幽霊出るから気をつけろと言い脅して帰ろうとするのを引き留めようとするが、先に帰ってしまった。

 

怖くなり急いで帰宅準備をする教師でしたが、赤いスカートを履いた少女がこちらを見ていることに気がついた。特に怖いとも思わず、どこの子かと聞いても笑いながら逃げていくだけで、教師は急いで追いかけます

 

同じ頃先輩は忘れたものを思い出し、学校へ電話しますが、出たのは少女の笑い声だけでした。不審に思っていると車の前方から少女が近づいてきたと思いきや、フロントガラスからたくさんの顔が見ていました

 

教師は未だに少女と追いかけっこをしていましたが。追い詰めた少女の顔は人のものではありませんでした。

 

教師は急いで逃げ帰りましたが、その道中で怯えて座り込む先輩を見つけます。先輩に駆け寄ると、少女は近づいてきていました

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続きをしよう

子供たちが神社の境内であそんでいて疲れて少し休憩しているとだれかが「お墓で遊ぼう」と言い出しお墓で遊ぶことになりました。

 

ひとりがお墓から飛び降りた瞬間転んでしまい足を怪我して帰ってしまいます。祟りだと笑っていると「続きをしよう」と誰かが言い再び遊び始めました

 

そしてまた1人怪我をして帰ってしまいます。するとまた「続きをしよう」と誰かがいい、遊び始めます。

 

そしてひとりまた一人と怪我をして帰っていくのです。その度に聞き覚えのない子供の声で「続きをしよう」と声がかかるのです。残った子供たちは何故か拒否できず遊び続けるのです。

 

最後2人になった時、また1人怪我をしました。その子は帰っていきましたが、一緒に帰ろうともどちらとも言わず1人だけが残りました。

 

1人のはずなのに背後から「続きをしよう」と声が聞こえ、振り向くと続きをしようと血まみれの男の子が近寄ってきていました

 

次の日誰も昨日のことを話さなかったし、残った子も誰とも口を聞かなかった

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泥棒

Tさんの近所に子沢山で有名な家がある。その奥さんは大きなお腹をするのに赤ん坊の姿が見当たらずにお腹がスッキリしていた。

 

田舎である近所ではもっぱら、産んで捨てたのよと噂でもちきりだった。

 

Tさん自身もどう見ても妊娠していたお腹が凹んでいることに違和感を抱いていた。ある日弟が友達と遊んでいるところに出くわし、友達にどこの子かときいたら、子沢山の家の子だったが、そんな子Tさんは知らなかった。

 

弟が「まーちゃん溝に落ちたんだって」という。

その子は「泥棒が落としたの。蓋を開けてまーちゃんを落としたの。そしたら水が来て、まーちゃんも流れて行ったの。どんどん流れて言って死んじゃった。おんぎゃあってないてもだめだった。赤ちゃん、可哀想」と言います

 

足元の溝からは轟々と水が流れていました

 

Tさんは回覧板を持ってその家に行った時に奥さんにきくと、子宮の病気だったのと微笑むだけでした

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密閉

彼氏と別れたKさんは彼氏に部屋にある荷物を取りに来るように伝えた。ふとクローゼットが空いていることに気がつき閉めるが、再びクローゼットは空いてしまう。

 

どんなときも閉めているのに、時間が経つと空いているのである。クローゼットの中には衣服があるが、1つ開かないキャリーケースがあった。元彼が拾ってきたもので置いて帰ったのであった。恐ろしくなったKさんはクローゼットにリボンをつけてあかないようにした。

 

そしては再び元カレに荷物を取りに来るように電話した。電話を終えるとクローゼットからリボンの紐を引っ張り開けようとする手が見えた。

 

急いでクローゼットを開けるとあかないはずのキャリーケースが開いて中から女の体が見えたと思ったら、独りでにキャリーケースはしまった。

 

翌日元彼が荷物を取りに来た。浮気をしたりと腹立たしい彼氏だったが、スーツケースを開けて荷物を入れて帰るという。無理やり開けようとする彼氏だがその時スーツケースが開き、彼氏が引きずり込まれ始めた。手はスーツケースの端を持ち何とか堪えてる彼氏の手を剥がしたKさん。

 

途端にスーツケースは閉まって彼氏は姿を消した。ゴミ置き場にスーツケースを持っていきKさんは言った

 

「地獄に落ちろ」

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鬼談百景

鬼談百景

 

 

 

まとめ

短編での怖い話。サクサク何かを見たい時などにオススメです。残穢が好きな人はきっと好きになれると思います。

 

竹内結子の抑揚のないような話し方に、それぞれのストーリーでの謎、魅せ方など本当にすごいと思います。

 

いやいや、やりすぎでしょって話もあれば、本当にありそうな話、ゾクッとする話、意味がわかって怖い話などいろんな種類のホラーがあるのでひとつは好きってお話が見つかると思います

 

怖い短編が見たい人におすすめ作品です